FOXニュースで実際に起きたスキャンダルの裏側を描く『スキャンダル』が全国の劇場でいよいよ公開!
(C)Lions Gate Entertainment Inc.
アメリカで視聴率ナンバーワンを誇るテレビ局「FOXニュース」で、2016年に実際に起きたスキャンダルの裏側をリアルに描く『スキャンダル』が、2月21日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『スキャンダル』は、2016年にアメリカで実際に起こった女性キャスターへのセクハラ騒動を映画化。アメリカで視聴率ナンバーワンを誇るテレビ局FOXニュースの元・人気キャスターのグレッチェン・カールソンが、CEOのロジャー・エイルズを提訴した。人気キャスターによるテレビ界の帝王へのスキャンダラスなニュースに、全世界のメディア界に激震が走った。FOXニュースの看板番組を担当するキャスターのメーガン・ケリーは、自身がその地位に上り詰めるまでの過去を思い返し、平静ではいられなくなっていた。そんな中、メインキャスターの座のチャンスを虎視眈々と狙う若手のケイラに、ロジャーと直接対面するチャンスがめぐってくるが…
本作では、ケリー役をシャーリーズ・セロン、カールソン役をニコール・キッドマン、ケイラ役をマーゴット・ロビーが、ロジャー・エイルズ役をジョン・リスゴーが演じる。監督は『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』のジェイ・ローチ、脚本は『マネー・ショート 華麗なる大逆転』でアカデミー賞を受賞したチャールズ・ランドルフ。シャーリーズ・セロンの特殊メイクを、『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』でアカデミー賞を受賞したカズ・ヒロ(辻一弘)が担当し、今作でもアカデミー賞のメイクアップ&スタイリング賞を受賞した。
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映画『スキャンダル』は、2月21日(金)より全国の劇場で公開。
「TV業界の帝王」と崇められるFOXニュースのCEO、ロジャー・エイルズ。本作では、まずニュース映像を細かくチェックし、誤った情報に対しては徹底的に直させる姿が描かれる。彼は何故このような振る舞いが出来るのか。メディア業界の絶大な権力と闇があることを本作は提示していく。『マネー・ショート 華麗なる大逆転』でも見せたチャールズ・ランドルフによる独特の展開やストーリーテリングが本作への関心を引き起こす構成となっている。
本作で描かれるセクハラ問題は、現代のコンプライアンスが浸透した社会で起きてはいけない出来事。権力を振りかざして性的関係を求めてくるCEOなんて最悪。でも、自らのキャリアを天秤にかけて応じざるを得ないなんて切な過ぎて…誰かが声を挙げなければ何も変わらない。そこに賛同してくれれば、ねぇ…
なお、本作では、カズ・ヒロさんが手掛けた特殊メイクがアカデミー賞のメイクアップ&スタイリング賞を受賞。他の作品で観ていたシャーリーズ・セロンやニコール・キッドマンの表情とは違っており、女優とキャラクターを一致させるのに苦労してしまう。当時の本人に似せているし、心強き女性を演じさせるためには十分な技術を持った方だと改めて認識した。幅広い分野で女性の活躍を応援するためにも、様々な最高のキャストとスタッフが集結した一作が世に届けられる。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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