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生々しい、リアル、残忍…!実在の殺人鬼描く『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』が全国の劇場でいよいよ公開!

2020年2月12日

(C)2019 bombero international GmbH&Co. KG/Pathe Films S.A.S./Warner Bros. Entertainment GmbH

 

1970年代のドイツに実在した連続殺人犯の物語を映画化した『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』が、2月14日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』は、1970年代のドイツ・ハンブルクに実在した5年間で4人の娼婦を殺害した連続殺人犯の日常を淡々と描いたサスペンスホラー。第2次世界大戦前に生まれ、敗戦後のドイツで幼少期を過ごしたフリッツ・ホンカ。彼はハンブルクにある安アパートの屋根裏部屋に暮らし、夜になると寂しい男と女が集まるバー「ゴールデン・グローブ」に足繁く通い、カウンターで酒をあおっていた。フリッツがカウンターに座る女に声をかけても、鼻が曲がり、歯がボロボロな容姿のフリッツを相手にする女はいなかった。フリッツは誰の目から見ても無害そうに見える男だった。そんなフリッツだったが、彼が店で出会った娼婦を次々と家に招き入れ、「ある行為」に及んでいたことに、常連客の誰ひとりも気づいておらず…

 

本作は、『ソウル・キッチン』『そして、私たちは愛に帰る』等を手がけてきた名匠ファティ・アキン監督が手掛けた。フリッツ・ホンカは、舞台を中心にドイツで活躍し『僕たちは希望という名の列車に乗った』にも出演したヨーナス・ダスラーが演じており、毎日特殊メイクに3時間かけ、折れ曲がった鼻や特徴的な斜視、極度の猫背などを再現している。

 

(C)2019 bombero international GmbH&Co. KG/Pathe Films S.A.S./Warner Bros. Entertainment GmbH

 

映画『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』は、2月14日(金)より、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田、京都・烏丸の京都シネマ、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸をはじめ全国の劇場で公開。

あまりにもリアル。まるで過去を丸々切り取って見せるかのような映像だ。目の前で繰り広げられているのは、間違いなく狂気が渦巻く殺人…。だが、フリッツ・ホンカの淡々とした姿によって、普遍的な日常を覗いているような錯覚に陥る。

 

鑑賞前は勝手な想像で、ホンカは女性から愛されず、衝動的に人を殺してしまう性格だと感じていた。実際は、ホンカは決して女性から愛されていないわけではない。ホンカに殺害される女性には、とある共通する部分がある。女性達もホンカと同じように男性から愛されていない。虐げられてきた者には他者からの優しさに弱いという共通点があった。他者の中に自分と同じものを見たり、絶望の淵にいる時に優しさを受けると全てを許せてしまう。

 

「愛されない」という思い込みの一点から、自分を追い詰めてしまい、求める物はより一層歪んでしまう。他者の優しさにも気づけなくなった時、全てが敵になる…とホンカの行動に気づかされた。

fromねむひら

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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