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きっと5つの物語のどこかで共感できる…『その瞬間、僕は泣きたくなった-CINEMA FIGHTERS project-』東京・大阪の2元中継による舞台挨拶開催!

2019年11月9日

詩と音楽と映像をひとつに融合する“CINEMA FIGHTERS project“の第3弾『その瞬間、僕は泣きたくなった-CINEMA FIGHTERS project-』が11月8日(金)より全国の劇場で公開中。11月9日(土)には、大阪・難波のTOHOシネマズなんばと東京・TOHOシネマズ 日本橋を結んだ2元中継による舞台挨拶が開催された。

 

映画『その瞬間、僕は泣きたくなった-CINEMA FIGHTERS project-』は、EXILE HIROさん率いるLDH JAPANと、俳優の別所哲也が代表を務める「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア」(SSFF&ASIA)、「EXILE」などに楽曲提供してきた作詞家・小竹正人がコラボレーションしたオムニバス映画「CINEMA FIGHTERS project」の第3弾。それぞれが詩と音楽、映像を融合させた5編の短編作品から構成され、三池崇史監督、行定勲監督、松永大司監督、洞内広樹監督、井上博貴監督がメガホンを取った。大地震をきっかけに自殺未遂をした男女の奇妙な出会いを描いたEXILE AKIRAさん主演の三池監督作「Beautiful」、愛に飢えた男女を描いた小林直己さん主演の行定監督作「海風」をはじめ、松永監督作「On The Way」、洞内監督作「GHOSTING」、井上監督作「魔女に焦がれて」の5編で構成。それぞれの主題歌にクリスタル・ケイ、Leolaらが参加している。

 

上映前に、東京では、AKIRAさん(EXILE / EXILE THE SECOND)、佐野玲於さん(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、佐藤大樹さん(EXILE / FANTASTICS from EXILE TRIBE)、行定勲監督、洞内広樹監督、井上博樹監督、大阪では、今市隆二さん(三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)、小林直己さん(EXILE / 三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)が登壇。

 

今回は、東京と大阪の二元中継、また全国の劇場にも映し出されるライブビューイング形式での舞台挨拶。東京と大阪では、それぞれに中継先の様子が大きなスクリーンに映し出されている。AKIRAさんが「直己がもっとデカくなっちゃいましたね」と話すと、小林さんは「成長しました」とノッていく。また小林さんから「AKIRAさんの股下の長さがものすごいです」と返す不思議な雰囲気の中でトークが繰り広げられており、AKIRAさんは「一つの会場だけじゃなく、全国各地の会場の皆さんにこの熱気をお届けできるのはありがたいです」と感謝の気持ちを伝えた。

 

AKIRAさんは、三池崇史監督作「Beautiful」に出演。三池監督について「とてもインパクトのある雰囲気の方。どのようなアプローチで来られるのかな」と緊張感があった。だが「とても俳優に寄り添って下さる監督」だと実感。AKIRAさんのモットーとして「僕自身が作品に入る時、監督の世界観に染まらせて頂くこと」を大事にしており、今回は「三池崇史監督が最初から最後まで寄り添い、愛をテーマにした作品に対し、とても温かく心地良い撮影現場で撮影させて頂きました」と感謝している。

 

小林さんは、行定勲監督作「海風」に出演。行定監督について「作品からは想像できない程、行定さんは凄く優しい。気さくで様々な話が出来る方でした」と振り返る。だが、撮影に入ると厳しく怖く感じ「却って僕は遠慮なくぶつかることが出来た」と明かす。撮影前には共に食事をしており「最初に脚本を読んだ時に感じた役柄の孤独さと純粋さから思ったことを監督と話させて頂いた。僕自身のバックグラウンドを直接伝えることで、物語と監督と自分が血肉の通った関係になっていった」と感じており、今作では「行定組の船の上で自由に暴れさせてもらった」と満足している。これを受け、行定監督は、小林さんについて、クランクイン前は「以前から気になっているパフォーマーとしてインパクトがある体つき」と捉えていた。そこで「首が太くて、活かせないかな」と考えていく。小林さん本人と会い「彼が全て段取りするジェントルマンぶりを見せてもらった。3時間程度の会話で、どういう人間か、向き合っているものが真剣に伝わってきた」と評した。作品のラストシーンは小林さんのアイデアを取り込んでおり「ある程度のプロットはあったが、彼の意見は的確で、映画の核となることを言ってもらった。彼を充て書きして、彼の純粋さを活かせた」と称えていく。賞賛を受け、小林さんは「役者としてはありがたいです。だからこそ求められるものが大きく、物語を通して新しい自分を発見しました」と謙遜した。

 

今市さんは、松永大司監督作「On The Way」に出演。クランクインする前に松永監督と食事をしており「その時は台本が出来ていなかったので、映画や演技の話をしなかった。監督が私自身を知ろうと思っていたと思うので、自分の小さな頃の話や学生時代、三代目JSBに入るまでの経緯、プライベートな話をさせてもらった」と振り返る。さらには「松永監督のプライベートな話もまっさらな感じで喋ってくれた」ことにより「素直に様々な思いを話させてもらい、信頼関係を作られました。その関係を以てクランクイン出来たので良かったです」と安心していく。今作で初めての演技に挑戦したので「何も分からない状態だった。信頼関係がないとどうしていいか分からない」と不安だったが「松永監督がいてくれたからこそ、この人についていこうと思えた。ブレずに務めさせてもらいました」と自身につながった。

 

佐野さんは、洞内広樹監督作「GHOSTING」に出演。最初にコンセプトプロデューサーの小竹正人さんから声をかけてもらった時、「ぜひやらせて頂きたいです」と懇願。「洞内監督は怖そうな監督かな」と思いながら衣装合わせに向かうと、正反対だった。「ディスカッションしやすく、衣装合わせの前に30分も話し込んだ」と振り返り、洞内監督の作品に対する思いを聞き「作品への向き合い方も変わりました。良い現場で素敵な監督に料理してしてもらいました」と感謝している。これを受け、洞内監督は「佐野玲於を撮るというより、作中のキャラクターを佐野玲於に表現してもらう為に、目的や意図を全て話した上で、役のディレクションを佐野玲於に託しました」と説く。その結果として「想像していた以上のリアリティを以て現場に来てくれました」と佐野さんに託したことを喜んでいる。

 

佐藤さんは、井上博貴監督作「魔女に焦がれて」に出演。井上監督に出会い、すぐに衣装合わせして髪型も決まり、本読みや演技作りに進んでいった。順調に進み過ぎて「個人的にはクランクイン前に不安だった」と告白。佐藤さんは脚本も書いたが、台詞が減っていった。「今のは顔で表現出来ているから大丈夫」と云われ「ショートフィルムならでは撮り方をする監督だ」と感じていく。これを受け、井上監督は「短い話なので、説明的かもしれないけど文脈を分かってもらう為に台詞を用意します」と解説。「役者の雰囲気に合わせて、映像で表現したい気持ちもある。準備をしてきてくれたので、演技や本読みの雰囲気を見て、台詞がなくても表情だけで出来る人だな」と感じ、台詞を削った理由を明かした。

 

皆がそれぞれに頑張ってきたと感じたAKIRAさんは「EXILE TRIBEメンバーが新たな道を開拓する。日本を代表する監督の皆様とタッグを組むことで自分達の表現力も上がっていきます」と期待の言葉を告げていく。さらには、互いに登壇者同士で出演作品をお薦めしていく和やかな雰囲気が広がっていった。

 

AKIRAさんは出演作品について「言葉より観て感じて頂く方が大事な作品です」とアピール。小林さんは、横浜を舞台にしたヤクザと売春婦の話だと説明し「ヤクザと売春婦という言葉にとらわれず、人と人とのやり取りを深く描いています。短編ですが、シーンの積み重ねで皆さんに何か感じて頂ける部分があるんじゃないか」と提案していく。これを受け、行定監督監督は「小林直己あっての作品。佇まいひとつが物語っている。一つ一つの瞬間にこそ彼自身の在り方がある」と述べていく。独特の空気をまとっている小林さんの姿を見ながら「奥底にある孤独や寂しさが胸に迫るような気持ちになって撮影していました。皆さんに伝わるといいかな」と願っている。

 

今市さんは、出演作をきっかけにしてメキシコを訪れ「様々な人との出会いや経験をして成長する姿を観てほしい。メキシコのリアルを届けられますので、感じて頂きたい」と伝えていく。また「作品を通して人に思いを伝えたい。見た方の人生を少しでも変えられたらいいなと思い作ったので、ぜひ楽しんでほしいです」と願いを込めている。佐野さんは、五作品を観て、どの作品にも素敵だと感じる部分と、感情移入する印象的なシーンが沢山あると感じており「自分が出演した作品はワクワクする要素があり、ファンタジックな世界を洞内監督が素敵にノスタルジックに描いて下さった」と感謝していた。これを受け、洞内監督は「現実離れした話ではありますが、お客さんに信じてもらうには役者の真実味に頼るしかない」と謙遜。「佐野君が僕の考えに命を与えてくれた。映画館に対する愛も詰めて佐野君に託して表現してくれたと思いますので、ご堪能下さい」とお薦めした。

 

佐藤さんは、学校が舞台となった出演作に対し「どの年代の方が観ても、自分だったらこういう学生時代を過ごしたなと思う。完成した作品を観て感じたことが沢山ありました」と振り返る。また「人それぞれに感じ方があるのがショートフィルムの魅力」だと伝えた。井上監督は、小竹さんから「大人もキュンとするような青春映画を撮ってほしい」と依頼を頂き「熱い思いと主人公の思いがシンクロしているような、切ない青春映画が撮れました」と満足。お客様も楽しんで観てもらえるように期待を寄せていった。

 

最後に、AKIRAさんは「普通、1本120分の長編作品を観る感覚で5本の世界観を観れるというのはとても貴重な時間」だと表現し「これだけの素晴らしい監督の方々が集結して世界観を2時間で観れる機会はなかなか無いので、皆さんに楽しんで頂けたら」と東京からの舞台挨拶を締め括る。大阪からは、まず、今市さんが「5作品の出演者と監督とスタッフが心を込めて作ったので、皆さんの元に届けて、感想を聞きたいと感じています。作品を通して何かを感じて頂けたら嬉しいので、楽しんでほしいな」と気持ちを伝えていく。小林さんからは「5篇の短編が入ったショートフィルムオムニバス。『その瞬間、僕は泣きたくなった』というタイトルが好きです。泣きたくなった瞬間に主人公がどうするのか、その人の性格や人柄が出てきます」と述べ「5つの物語の中には皆さんが共感するキャラクターやストーリーがあると思います。その時、皆さんならどうするのか。そんなことを考えられるような5編の物語なので、ぜひ楽曲と共に5つのストーリーを楽しんで下さい」と思いを込め、大阪での舞台挨拶は締め括られた。

 

映画『その瞬間、僕は泣きたくなった-CINEMA FIGHTERS project-』は、全国の劇場で公開中。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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