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ゲイアートの先駆者描く伝記映画『トム・オブ・フィンランド』がいよいよ関西の劇場でも公開!

2019年8月8日

(C)Helsinki-filmi Oy, 2017

 

性的マイノリティへの無理解に傷つきながらも、ゲイ男性たちの希望を描き続けたトウコ・ラークソネンの半生と知られざる素顔を描く『トム・オブ・フィンランド』が8月9日(金)より関西の劇場でも公開される。

 

映画『トム・オブ・フィンランド』は、ゲイアートの先駆者としても知られるフィンランドの国民的芸術家トム・オブ・フィンランドの半生を描いた伝記ドラマ。同性愛がまだ法律で禁止されていた第2次世界大戦後のフィンランド。帰還兵のトウコ・ラークソネンは、鍵をかけた自室でスケッチブックに向かい、己の欲望をドローイングとして表現していた。彼がスケッチブックに描いたのは戦場で出会ったたくましい男たちの姿だった。妹のカイヤから広告の絵を描く仕事を紹介されたトウコは広告の世界で才能を発揮し、昼は広告会社、夜は部屋で作品作りに没頭する日々を送っていた。そんな中、トウコが「トム・オブ・フィンランド」の作家名でアメリカの雑誌の表紙を飾る。彼が描くたくましい男性のイラストは、数多くのゲイ男性たちの理想像として共感を呼び、その評判は世界中に広がっていった。

 

本作では、『トールキン 旅のはじまり』のドメ・カルコスキが監督を務め、『ファブリックの女王』のペッカ・ストラングがトム / トウコを演じたほか、ジェシカ・グラボウスキー、ラウリ・ティルカネンがキャストに名を連ねた。

 

(C)Helsinki-filmi Oy, 2017

 

映画『トム・オブ・フィンランド』は、8月9日(金)より、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸で公開。また、8月24日(土)より、京都・烏丸の京都シネマでも公開。

同性愛が厳しく罰せられたフィンランドで生まれた、ゲイカルチャーの先駆者「トム・オブ・フィンランド」ことトウコ・ラークソネンの半生を描いた本作。R18+作品となっているが、過激な性描写は全くと言っていいほどないので、安心して観て欲しい。

 

比較的静かなシーンが多いのに、見ていて全く退屈しない。トウコが部屋でひとり、淡々とペンを走らせる姿はかなりエネルギッシュ。BGMも登場人物の心情とかなり溶け合っていて、心地よいものばかりだった。

 

ただ誰かを愛するだけのことに怯えなくてはいけない。こんな世界で己の欲望を描き、形にして残すというのはどれだけの勇気が必要だっただろうか。彼が自分らしく生きた証として「命と愛を与えられた」人がいる。この映画を見て、なぜだ?と感じられるようになった今がある(これをR18+とみなす堅さはあるが)。この作品に巡り会えたことが心から嬉しい。

fromナカオカ

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映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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