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役者達の完全アドリブで、大学時代の友人が集まった席で起きる騒動を描く!『疑惑とダンス』二宮健監督を迎え舞台挨拶開催!

2019年4月6日

結婚を控えるカップルと大学時代のダンスサークル仲間によるワンシチュエーションドラマ『疑惑とダンス』が4月6日(土)より、大阪・十三の第七藝術劇場で公開。初日には、二宮健監督と松本ファイターさんを迎え、舞台挨拶が開催された。

 

映画『疑惑とダンス』は、「疑惑」の念とキャッチーなダンスだけで構成され、リハーサルや脚本もないという状況を逆手に、完全アドリブで製作された。結婚を控えたカンナとマサオを祝福するため、大学時代のダンスサークルの仲間であるサトシ、サナ、ツバキ、コムラがパーティを開く。しかし、その最中にカンナとコムラが学生時代にセックスをしていたかもしれないという疑念が生まれる。結論の出ない痴話げんかが仲間たちの絆を壊し、やがてひとつの結論に達する。出演は徳永えりさん、木口健太さん、小村昌士さん、福田麻由子さん、川面千晶さん、小林且弥さん。

なお、同時に『疑惑とダンス』で踊られるダンスのルーツな作品である『LOCAL RULE』も上映された。

 

上映後、二宮健監督と本作の協力として関わっている『LOCAL RULE』に出演の松本ファイターさんが登壇。独特の笑い溢れる舞台挨拶となった。

 

『LOCAL RULE』は一昨年の東京国際映画祭で一度だけ上映された貴重な作品。二宮監督は「楽しんでもらえたかな」と心配しつつ、時間と労力をかけていることをアピール。松本ファイターさんは、アドリブで演技することが多く、却って台本を用いた演技が大変だった。

 

疑惑とダンス』は全編アドリブで台詞は一切なし。5枚程度のプロットを以て会話劇が構成されている。何度も作品を観ている二宮監督は「1回目で笑ったセリフが落ち着き、コアな部分が好きになっている」と話し、小林且弥さんが演じる役の冷静なツッコミがお気に入りだ。

 

本作は、初顔合わせの俳優達の中で1日だけで撮影し、しかもアドリブによる演技で構成されている。二宮監督は「疑惑」の結論についても決めておらず「徳永さんに委ね『僕に教えないで下さい』とお任せしました」と述べ、アドリブを徹底していた。とはいえ「テイクは重ねています。特に後半は6人がいがみ合う必要があり、次のテイクへの指示は行いました」と明かすが「基本的にリハーサルはなし。カメラを回しながら、皆で決めていきました」と説明する。現場では、疑惑の中心となる徳永さんと小村さんの意向を読み取り、信頼して撮影が進められた。

 

なお、プロット上では複数の結末候補があり、スタッフ陣は準備していたが「上手くいなかった場合は、隕石が落ちて終わりという案があった」と明かす。この案に対しては、皆が「絶対に隕石は落としたくない」と必死になって頑張った。それだけの案があったので「なるようになれ」の気持ちで撮影が行われている。二宮監督も撮影しながら「想像以上に皆の演技がおもしろかった」と感じ、太鼓判を押す。

 

映画『疑惑とダンス』は、4月12日(金)まで、大阪・十三の第七藝術劇場で1週間限定公開中。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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