“大量破壊兵器”を疑った記者たちの信念を描く『記者たち~衝撃と畏怖の真実~』がいよいよ劇場公開!
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イラクの大量破壊兵器保持というアメリカ政府の嘘を暴いた新聞社ナイト・リッダー社の記者たちの戦いを描く『記者たち~衝撃と畏怖の真実~』が、3月29日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『記者たち~衝撃と畏怖の真実~』は、イラク戦争の大義名分となった大量破壊兵器の存在に疑問を持ち、真実を追い続けた記者たちの奮闘を描いた実録ドラマ。2002年、ジョージ・W・ブッシュ大統領は、サダム・フセイン政権を倒壊させるため「大量破壊兵器の保持」を理由にイラク侵攻に踏み切ることを宣言。ニューヨーク・タイムズやワシントン・ポストといった大手新聞をはじめ、アメリカ中の記者たちが大統領の発言を信じて報道を続ける中、地方新聞社を傘下にもつナイト・リッダー社ワシントン支局の記者ジョナサン・ランデーとウォーレン・ストロベルは、大統領の発言に疑念を抱き、真実を報道するべく情報源をたどっていくが…
本作は、『スタンド・バイ・ミー』『LBJ ケネディの意志を継いだ男』のロブ・ライナー監督による社会派ドラマである。物語の中心となる記者役に『スリー・ビルボード』のウッディ・ハレルソン、『X-MEN』シリーズのジェームズ・マースデン。そのほかジェシカ・ビール、ミラ・ジョボビッチ、トミー・リー・ジョーンズが共演。
映画『記者たち~衝撃と畏怖の真実~』は、3月29日(金)より、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマ、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸、3月30日(土)より、京都・烏丸の京都シネマをはじめ、全国の劇場で公開。
「イラクのサダム・フセインは大量破壊兵器を保有している」…2003年のイラク戦争についての開戦理由はこう云われた。で、そんなものは見つかりましたっけ?…という出来事はもう16年前。まだまだ記憶に新しいが、フェイク・ニュースが話題になった昨今では、この出来事を改めて映画にする価値が十分にあると感じた。
ある出来事に関する報道や論争に対し、単純に肯定するでもなく否定するでもなく、疑問を持つということが如何に重要であるか。真実がどこにあるのか徹底的に追い求めることは、どんな立場でも変わらない。いかなる批判を受け孤立無援の状況に陥ったとしても、確かな証拠に裏打ちされた真実を探り当てていった不屈のジャーナリスト魂には拍手を送るしかない。
『スタンド・バイ・ミー』だけでなく『LBJ ケネディの意志を継いだ男』といった社会派ドラマにも挑んでいるロブ・ライナー監督は、今作では重要な支局長役まで演じた。2003年のイラク戦争開戦時から本作の企画を構想していたらしく、もし機会があれば、その過程について事細かくインタビューしてみたい。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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