人間とパペットが共存する世界が舞台のバディアクションコメディ『パペット大騒査線 追憶の紫影(パープル・シャドー)』がいよいよ劇場公開!
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元警察のパペット私立探偵と、おばさん刑事が署内で起きたパペット連続殺人事件の解決に挑む『パペット大騒査線 追憶の紫影(パープル・シャドー)』が、2月22日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『パペット大騒査線 追憶の紫影(パープル・シャドー)』は、人間とパペットが共存する世界を舞台にしたアクションコメディ。フィル・フィリップはロス市警初のパペット刑事として活躍していたが、ある事件での失態により刑事をクビとなり、現在は私立探偵として生計を立てていた。ある日、依頼された調査のため、パペット経営のアダルトショップへと向かったフィルは、店主を含めたパペットが全員殺害されるという事件に遭遇。ロス市警からフィルのかつての相棒だったおばさん刑事コニーがこの事件の担当となり、フィルとともに事件の捜査にあたることとなるが……
本作は、「セサミストリート」を生んだジム・ヘンソン・カンパニーの製作。『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』『ゴーストバスターズ』のメリッサ・マッカーシーがコニー役を演じるほか、『セサミストリート』のエルモなどを手がけたビル・バレッタがフィルの声を担当。監督はパペット界の巨匠ジム・ヘンソンの息子であるブライアン・ヘンソン。
『パペット大騒査線 追憶の紫影(パープル・シャドー)』は、2月22日(金)より、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマと難波のなんばパークスシネマ、神戸・三宮の神戸国際松竹、京都のMOVIX京都をはじめ、全国の劇場で公開。
予告だけ見ると、アメリカ発のふざけたコメディだと思ってしまう。だが、作品を観始めると、それだけにはとどまらないおもしさが本作にはあると感じた。
パペットが何を意味しているかを考えていくと、作品の奥深さが伝わってくる。現代アメリカにおける人種問題や差別が作り上げた象徴的な存在としてパペットが用いられていた。それに気付くと、現在のアメリカに対するカウンターでもあると思えてしまい、本作はおもしろくなってくる。
勿論、パペットを用いることで、パペットでしかできないアクションによって、バイオレンス要素は柔らんだかのように見える。子ども達も安心して観れるかと思うと、そうはいかない。大人向け表現もしっかりとなされており、あくまで本作はPG12指定である。十分に大人向けに作られた、ある種の社会派コメディと言えようか…と書いてしまったが、難しいことを考えずに楽しめる作品なので、軽い気持ちで劇場に足を運んでもらいたいな。ちなみに、アメリカでは本作があの映画賞の作品賞にノミネートされているので、責任はもたない…
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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