ミス日本の選考過程やファイナリストに密着!『夢こそは、あなたの生きる未来』がシネマート心斎橋で公開!
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ミス日本コンテストのファイナリストに選ばれた女性たちが半年間を切磋琢磨しながら“ミス日本“を目指して奮闘する様と、栄冠を手にした後の光と影を見つめる『夢こそは、あなたの生きる未来』が、2月23日(土)より、大阪・心斎橋のシネマート心斎橋で公開される。
映画『夢こそは、あなたの生きる未来』は、日本で最も歴史のあるミスコンテスト「ミス日本コンテスト」にエントリーした女性たちを追ったドキュメンタリー。1950年にスタートし、これまでもさまざまな女性がその栄誉を手にした「ミス日本コンテスト」。2016年に開催された「第48回ミス日本コンテスト」でファイナリストに選ばれた13人の女性たちが、半年間コンテストに向けて切磋琢磨していった結果、6人のミス日本が選ばれる。受賞者たちが直面するミス日本の重圧、周囲からの好奇の視線。熊本地震被災地でのボランティア活動など、華やかなイメージとは真逆の活動に取り組む彼女たち。そんな中、ある受賞者がミス日本の任期中に留学のためにアメリカへ旅立った。選ばれた者、そして選ばれなかった者、「ミス日本コンテスト」に参加したことで、彼女たちが直面することとなったさまざまな現実が描かれる。
映画『夢こそは、あなたの生きる未来』は、2月23日(土)より、大阪・心斎橋のシネマート心斎橋で公開。
ミスコンへのイメージが変わる!
私の偏見であったのだが、ミスコンテストとは何かしらのヒエラルキー最上位の女性たちが、笑顔の裏に隠したドロドロの世界で、血で血を洗いマウントを取り合う争いの場なのだろうだと思っていた。本作を観てから思い返すと、恥ずかしい限りである。
とはいえ、ミスコンは、当人たち自身が「自分は美しく、知力があり、人間的な魅力もある」と少なからず自覚していないと出場など出来るはずはない。実際に、出場者は輝くような存在感の女性ばかりである。だからこそ、勝者に選ばれなかったときの屈辱たるやいかばかりだろう…と、一般人なら思っても無理はない。いや普通は思う。
しかし、本作で取材されるミスコンは、少し違う。「ミスコン審査が終わった後」彼女たちが何をして、どうなってゆくのか、を追う内容が、このドキュメンタリーのキモだと言っていい。見た目の美に固執して、有名になって芸能界で脚光を浴びて…というモチベーションではなく、世の中に貢献するという目標と、そこへと向かう意思を持った女性たち。揶揄ではなく本当の意味で「意識が高い」姿に感動すら覚える。まさに「夢こそは、自分の生きる未来」なのだろう。
1時間強と見やすい短編だが、観る価値のある一遍だ。若く可愛いミス候補の女性たちの水着姿を期待している方は、襟を正して鑑賞しなければならないかもしれない。
fromNZ2.0@エヌゼット
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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