世界を股にかけたカンニング計画描くタイ映画『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』が関西の劇場でもいよいよ公開!
(C)GDH 559 CO., LTD. All rights reserved.
熾烈な受験戦争を背景にしつつ人生最大の賭けに挑む高校生たちの奮闘を描く『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』が関西の劇場でも9月29日(土)から公開される。
映画『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』は、中国で実際に起こったカンニング事件をモチーフに製作されたクライムエンタテインメントなタイ映画。天才少女を中心とした高校生チームが世界規模のプロジェクトに挑む姿を描いた。小学校、中学校と優秀な成績を収め、その頭脳を見込まれて進学校に特待奨学生として転入を果たした女子高生リン。テストの最中に友人のグレースをある方法で手助けしたリンの噂を耳にしたグレースの彼氏パットは、試験中にリンが答えを教え、代金をもらうというビジネスを持ちかける。さまざまな高度な手段を駆使し、学生たちは試験を攻略。リンの売り上げも増加していった。そして多くの受験生の期待を背に受けたリンたちは、アメリカの大学に留学するため世界各国で行われる大学統一入試「STIC」攻略という巨大な舞台に挑むが……。
本作は2017年のタイ国内映画の年間興行収入第1位を記録。長編初監督作品がアカデミー賞外国語映画賞のタイ代表作品に選ばれたナタウット・プーンピリヤがメガホンを取り、モデル出身のチュティモン・ジョンジャルーンスックジンが映画初主演を務めた。
映画『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』は、9月29日(土)より、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田で公開。また、10月19日(金)から京都・桂川のイオンシネマ京都桂川、10月20日(土)から神戸・元町の元町映画館でも公開予定。
高校生を主人公にしたクライムエンタテインメントではあるが、カンニングのテクニックはスタイリッシュで観る者を惹き付ける内容になっている。絶対評価によって判断される高校生ならば、自身が優秀であるならば、ひたすらに自身が高得点を獲得することに集中すればよい。だが、それぞれが抱えている問題や思惑が交われば、最強のカンニングによるビジネスが生まれ成果を生み出していく。
これが、中国で実際に起こったカンニング事件であることに驚愕する。実際に現場でどんなことが行われていたのか気になってしまう。だが、事件を映画にするにあたり、どのようなストーリーにしていくか大いに考えた上での本作であろう。単なるカンニングを題材にした作品ではない。タイの国内事情を踏まえた上で、お客さんに支持してもらい、タイ国内映画の年間興行収入第1位を記録したのも納得できる一作である。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
- 最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!