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様々な方の支援により出来上がった奇跡の映画…!『モンキービジネス おさるのジョージ著者の大冒険』山崎エマ監督迎え舞台挨拶開催!

2018年9月15日

絵本「ひとまねこざる」「おさるのジョージ」シリーズの生みの親であるハンス・レイとマーガレット・レイの夫妻に焦点を当てたドキュメンタリー『モンキービジネス おさるのジョージ著者の大冒険』が関西の劇場でも公開中。9月15日(土)には、大阪・心斎橋のシネマート心斎橋に本作を手掛けた山崎エマ監督を迎えて舞台挨拶が開催された。

 

映画『モンキービジネス おさるのジョージ著者の大冒険』は、世界中で広く愛される絵本「ひととまねこざる」(おさるのジョージ)シリーズを生み出したハンス&マーグレット・レイ夫妻のドキュメンタリー。ドイツのハンブルグ出身で、パリで暮らしながら児童向けの本を作っていたハンスとマーガレットは、そこで後のベストセラー「ひとまねこざる」の主人公となるキャラクター、おさるのジョージを生み出した。やがて第2次世界大戦が始まり、ユダヤ人である2人は、ナチスドイツの侵攻を受けたパリから自転車で脱出。その時も「ひとまねこざる」の原画を手放さなかった。戦後はニューヨークで執筆活動を続け、ジョージというキャラクターを生涯守り続けた夫妻の波乱万丈の人生を、膨大なアーカイブ映像や貴重な原画などの資料に、手書きのアニメーションも交えて描き出した…

 

上映後、山崎エマ監督が登壇。感謝の気持ちを込めて挨拶を行い、本作制作の経緯について明かしていった。

 

本作の編集にあたり、山崎監督は「1秒たりとも無駄を残したくない。勢いも大事と思い、なるべく飽きさせないように無駄のない映画作り」を心掛けている。実は、レイ夫妻の一生を預かり世に出すことになった時に「当初、自分が興味深いと思った内容を繋げたら4時間にもなり、長編映画2本分の長さになりそうだった」と明かす。一度落ち着いて考え直し「お客さんには、ここまで細かいところは伝わりにくい。いい話であっても絵が追いつかない」と捉え、長期間を編集に費やし、試行錯誤した。

 

レイ夫妻について、山崎監督は「世界を代表する素晴らしいストーリーテラーの2人」だと敬愛し、2人に憧れ、インスパイアされ映画を制作。作品作りにあたり「自分がいなくなった後でも世に残る作品を今後も作っていきたい」と決心した。上映の機会を頂き「お客様に観てもらって映画になると思っている。自分の部屋で作ったようなものが、立派な映画館のスクリーンで観てもらい、直接感想を聞ける機会は多くないので、凄く嬉しい」と喜びを露にする。

 

日本では『おさるのジョージ』について1950年代からアメリカに次いで人気が高く、国民の人口に対して本の売り上げが高い国。山崎監督は、日本でまた流行っているとは知らず、映画を制作。今回、『おさるのジョージ』のプロとして展覧会が開催された時は監修を担当した。レイ夫妻について「子供がおらず、子供代わりのおさるになった。私もまだ子供がいないので、子供のように様々なことを知り尽くした」と述べ、お客さんに伝えることが喜びとなっている。さらに「知られていなかったレイ夫妻を知り、夫々の人生のエネルギーに変えてもらえれば」と願う程に、パワフルな2人を伝えることを楽しんできた。今後も沢山の映画を作っていくが「2人の素晴らしいパートナーシップがあってこそ『おさるのジョージ』が出来た。私も制作のタイミングで、人生のパートナーと出会った。2人用自転車でプロポーズをしてくれたり、結婚記念日もレイ夫妻と同じにしたりと影響を受けている」と告白し「切っても切れない縁がジョージやレイ夫妻にある」と感謝している。本作をきっかけにして「レイ夫妻が書かれた7冊の絵本が日本の皆さんにも読んでもらえたら。好奇心旺盛な冒険心の高いお猿さんのジョージは知って損がない」と願いを込め、太鼓判を押す。

 

なお、本作は、クラウドファンディング形式で出資を募り、1ヶ月で2,000万円弱集めた。活動時に、山崎監督は「自分の思いを曝け出し、世界中の方々に支援して頂いた」と振り返る。また、作品への投資家がいないことから「一切誰にも指図されなかったので、よかった。作品の責任は自分にあり、称賛も批判も全て自分に返ってくる。もっと楽な手法があったかもしれないが、1作目はこのような手法をとった」と解説した。

 

ドキュメンタリーを制作するにあたり、山崎監督は「幅広くリサーチし様々なもの繋げた。1930年代に書かれた日記を掘り下げ漸く一言見つけたことも。レイ夫妻は亡くなっており、私自身は2人に一度も会うことができない」と嘆くが「第2次世界大戦のヨーロッパの映像に世界で一番詳しい方が福岡在住だった。その方による協力の下、1カットずつ当時の時間と場所の映像をまとめ、感情が揺さぶられる映像を並べた」と明かす。漸く完成し「まさに奇跡の映画。1作品目は大変だったが、作ったことで今後も長く映画作りが出来れば」と願うばかり。

 

映画『モンキービジネス おさるのジョージ著者の大冒険』は、9月8日(土)より京都・烏丸の京都シネマで、9月15日(土)より大阪・心斎橋のシネマート心斎橋で、9月21日(金)まで公開中。また、神戸・元町の元町映画館でも12月15日(土)から12月29日(土)まで公開予定。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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