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心に残ったものを糧にして日々を大切に…!『君の膵臓をたべたい』高杉真宙さん、Lynnさん、藤井ゆきよさん、牛嶋新一郎監督迎え舞台挨拶開催!

2018年9月2日

劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』9月1日(土)より全国ロードショーの中、9月2日(日)に、本作の主人公である「僕」を演じた高杉真宙さん、ヒロインである山内桜良を演じたLynnさん、桜良の親友・恭子を演じた藤井ゆきよさん、本作を手掛けた牛嶋新一郎監督を迎えて大阪での舞台挨拶が開催された。

 

映画『君の膵臓をたべたい』は、2017年に公開された実写版映画も大ヒットを記録した、住野よるのベストセラー小説の長編アニメ映画化。他人に興味を示すことなく、いつも一人で本を読んでいる高校生の「僕」。ある日「僕」は一冊の文庫本を拾う。「共病文庫」と記されたその本は、天真爛漫でクラスの人気者である山内桜良が密かに日常を書きつづった日記帳で、そこには、彼女が膵臓の病気を患い、残された余命がわずかであることが記されていた…

 

上映後、本作の主人公である「僕」を演じた高杉真宙さん、ヒロインである山内桜良を演じたLynnさん、桜良の親友・恭子を演じた藤井ゆきよさん、本作を手掛けた牛嶋新一郎監督が登壇。皆それぞれ思い思いに挨拶を行った。

 

今作で初めて声優として出演した高杉さんは「”僕”を楽しく演じられて良かった。最初は緊張し、どうしようかとずっと迷っていた。公開時は、不安で緊張しているが、皆さんの顔を見て安心」と嬉しそうに話す。作品を鑑賞し「”僕”を演じた当時、絵は製作中だったので、”僕”の表情を想像しながら演じた。実際の絵と共に”僕”の声を一緒に聞いていると、自分が演じているが、沢山の人の思いが詰まったキャラクターの表情や動きを感じた」と感想を述べる。

 

Lynnさんは「私も、どちらかと言えば”僕”寄りの人間。桜良のように明るく元気な時もあるが、あそこまで可愛らしい子は憧れの存在。抱えているものは大きいが、あの子は可愛くて尊く、朗らかさを以って、いつもあの子は笑っていたなと皆さんの心に残ればいいな」と思いながら演じた。これを受け、高杉さんと藤井さんは「残ったぁ」と思わず漏らす。Lynnさんは鑑賞し「なんて素敵な映画なんだろう。色鮮やかな映像が美しく、合わさる音楽も繊細で、私達もそこに一生懸命に声をつけさせて頂いた」と述べ、皆の思いがまとまった時に作って良かったと嬉しい幸せな気持ちになった。

 

藤井さんは、収録時について「恭子は誰のことをどう思っているか分かりやすくストレートな子。彼女がどれだけ桜良を大切に思い、恭子と面識のない”僕”は大丈夫なのか。誰に対して何を思っているのか分かりやすかったので、悩むことがなくストレートに演じられた」と振り返る。原作を先に読んでおり「彼女が待ち受ける…当たり前にいた親友が…当たり前じゃなくなっちゃうので…そのことを思うと…演じる前も収録中も辛く…でも、きっと…当たり前を愛おしく思って毎日過ごしたい。良い作品に出会えて幸せです」と感極まった。

 

牛嶋監督は、アニメ化にあたり、最初に住野先生やアニプレックスさんと脚本の段階で相談し「小説を読み終わった後の読後感と映画を観終わった後の感情を出来るだけ揃えたい」と共有。ストーリーを構成するにあたって取捨選択が必要だが「出来るだけ読後感が統一されるように必要なところは残し、どうしても削る必要があり繋がらない部分に関しては少しオリジナルを足して、住野先生とやり取りしながら、ストーリーを作り上げた」と解説。映画は出来るだけ美しい映像にしたいと思い「凄く純粋な2人の話。純粋だからこそ人に言えない気持ちがあったり、自分の中に籠ったりしてしまう部分がある中で、注意しながら作りました」と告白。声を収録した段階では、映像が絵コンテの状態で表情がはっきりと分からなかったが「高杉さんとLynnさんにそれぞれのキャラクターを作ってもらい、その流れの中でキャラクターが活きていけば」と思いながら「声を入れて頂き、僕が目指している最終的な目標にずれなければ、コントロールしながらも出来るだけ声や演技そのまま採用させて頂いた」と明かした。

 

初めてのアフレコの現場だった高杉さんは「自分の中のイメージで自由に演じさせて頂いたんじゃないかな」と振り返る。また、収録ブースの外での出来事を思い出すと、アニメファンの顔になり「僕が演じていない時は、皆さんがマイクの前に立たれて、台詞を言っている。素に戻って『今アニメを録っているんだ。目をつぶれば、アニメがある』だと泣きそうになった。幸せな時間でした」と一番感動した瞬間に思いを巡らす。Lynnさんが演じた桜良は印象的な台詞を話すので「本当に思っていたことを全部曝け出す時は、心の弱い部分まで明らかになる。非常に難しく、台本を持っている手もずっと震えていた」と告白した。

 

最後に、牛嶋監督は最初に本作の小説で読んだことを振り返り「様々な桜良の気持ちが入っている作品だなぁと思った。人生をもう一度振り返るような気持ちになって、毎日を必死に生きないといけないな」と気持ちを改め「今回観て頂いて、皆さんの心に何か光るものがあれば、また観てみたいなと思って頂ければ」と思いを込める。藤井さんは「普段生きていて、当たり前のように過ごしている毎日や、見落としがちな日常の温かさや当たり前のことが一番幸せなことなんだなと改めて教えてもらった。今後も皆様が普段感じる五感が色鮮やかになるといいな」と願った。Lynnさんは「私自身、桜良から教えてもらったことが非常に多い。台詞を言いながらも、自分にも投げかけられているような気持ちがあり、普通の毎日を大切にしたいと思いました。だからこそ、ちょっと特別な時間があると、それもまた幸せだなぁと思える。この先の自分が何を選択してどう生きていくのかをしっかり噛み締めながら、前に進んでいきたいなと思わせてもらえる作品になって良かった。皆様にもそういう風に感じて頂けたら嬉しいです」と願いを託す。高杉さんは「僕らキャストやスタッフが素敵な作品を作ろうと思って、前を向いて此処に立つことが出来て嬉しく思います。今作は、より強く何かを皆さんに受け取ってもらえる作品なんじゃないかと思っているので、何かを変えてこの劇場から出て頂けたらいいなと思っています」と思いを込め、舞台挨拶は締め括られた。

 

映画『君の膵臓をたべたい』は、9月1日(土)より全国ロードショー中。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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