400年の時を越えて甦る、運命の恋。愛の戦士を称えよ!『バーフバリ』のS・S・ラージャマウリ監督の傑作『マガディーラ 勇者転生』いよいよ劇場公開!
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『バーフバリ』シリーズを手がけたS・S・ラージャマウリ監督の傑作『マガディーラ 勇者転生』が、いよいよ8月31日(金)より公開される。
本年4月、S・S・ラージャマウリ監督の来日時、日本のファンの熱狂ぶりに感動し、自身の代表作の1本でもある本作の日本での上映を熱望。監督が帰国直後自ら再編集を行ったディレクターズ・カット国際版での上映となる。
映画『マガディーラ 勇者転生』は、400年の時を超えた運命の恋を描くスペクタクルアドベンチャー。1609年、ウダイガル王国・国王の娘ミトラ姫と愛し合っていた近衛軍の伝説的戦士バイラヴァは、王国とミトラ姫を手中に収めようとする軍司令官ラナデーヴの陰謀によって、無念の死を遂げる。それから400年後のインド・ハイデラバード。バイクレーサーのハルシャは町で偶然にある女性の手に触れた瞬間、かつての記憶が脳裏に現れ、自身の前世が戦士バイラヴァであることを自覚する。やがてハルシャは、ミトラ姫の生まれ変わりであるインドゥと400年の時を経た再会を果たすが、2人の仲を引き裂いたラナデーヴもまた、インドゥの従兄弟ラグヴィールとして転生していた…
本作は、インド映画史上歴代最高興収を達成し、日本でもロングランヒットを記録した『バーフバリ』2部作のS・S・ラージャマウリ監督と、『バーフバリ』のスタッフが集結し、2009年に製作された。本国インドでは1000日以上のロングランを記録。テルグ語映画のトップスターであるラーム・チャランが主人公バイラヴァを演じ、ヒロインには『バードシャー テルグの皇帝』のカージャル・アグルワールがスクリーンを彩る。
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映画『マガディーラ 勇者転生』は、8月31日(金)より全国順次ロードショー!関西では、8月31日(金)から大阪・難波のなんばパークスシネマ、堺のMOVIX堺、9月1日(土)から大阪・梅田のテアトル梅田、9月8日(土)から神戸・三宮の神戸国際松竹、9月15日(土)から京都・出町柳の出町座、10月19日(金)から兵庫・尼崎の塚口サンサン劇場で公開。
前半は、まさかのすれ違いラブコメ
物語は冒頭で400年前の陰謀劇について断片的に語られ、その後物語は現代にジャンプする。映画前半では現代に転生した主人公ハルシャとヒロイン・インドゥのなれそめが描かれるが、どこか懐かしいノリのすれ違いラブコメ!見栄といたずら心からの嘘ですれ違いが延々続き、「早く名乗れや!」と言いたくなる。心の中で思い切りツッコミながら観るのがおススメ☆
バラーラデーヴァよりさらに残虐な敵、ラグヴィール
『バーフバリ』二部作において、残酷で狡猾ながらも内面の弱さや一途さを感じさせた名敵役・バラーラデーヴァに対し、マガディーラのラグヴィールはとにかく残虐な敵役として登場。仮にも現代劇なのにいきなり人を串刺しにして殺すその残虐さ!インドゥを肉欲でしか見ておらず、まとわりつくように執着する醜悪さ!バラーラデーヴァはその死に際し、観る者に切ない哀愁さえ感じさせたのに、ラグヴィールは観ている間「とにかく一刻も早く死んでほしい」という気持ちしか湧かない。だからこそクライマックスの対決には極上の高揚感が…!
物語がついに牙をむく後半、愛と復讐と宿命の物語
緩めの前半から、後半は400年前の前世の因縁から現代の宿命の決着へと怒涛の展開。愛と復讐の叙事詩。そして究極まで盛り上がる外連味の効いた画面づくり。これぞS・S・ラージャマウリ監督の真骨頂!過去と現代が交わるドラマの構造は『バーフバリ』二部作を連想させるが、本作の「輪廻転生」というモチーフはより強固な宿命の鎖として物語のエモーションを爆発的に高めていく。
『バーフバリ』への萌芽が見て取れるファン必見の一本
宿命にまつわるドラマに外連味のきいた画面作りと、『バーフバリ』への萌芽となるようなS・S・ラージャマウリ監督の作家性をビリビリと感じられる一本。巨大な馬鹿馬鹿しさとエモーションとエネルギーを、ぜひ映画館でご覧になってください!
(島の映画やさん)
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
- 最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!