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馬鹿馬鹿しく見えて、本当は無茶苦茶怖い…!「夏のホラー秘宝まつり2018」大阪初日は木原浩勝さん迎えトークイベント開催!

2018年8月25日

毎年、夏に東京で開催されている「ホラー秘宝まつり」が、今年は大阪・十三のシアターセブンで8月25日(土)より「夏のホラー秘宝まつり2018」として同時開催。開催初日には『』を上映し、「新耳袋シリーズ」著者の一人である木原浩勝さんを迎えてトークイベントが開催された。

 

怪談新耳袋Gメン冒険編 前編・後編』は、日本全国の心霊スポットに体当たりで突撃取材し、その様子をカメラに収める人気ホラードキュメンタリー「怪談新耳袋殴り込み!」を、「冒険編」と題して初の前後編で製作した2部作。CGや特殊造形、スタント、フェイクなど一切の”やらせなし”で、全国の心霊スポットに突撃取材を敢行する男たちの姿をとらえる。参加メンバーは、「別冊映画秘宝」編集長の田野辺尚人さん、映像制作会社シャイカーの社長・後藤剛さん、シリーズ前作「怪談新耳袋Gメン 復活編」に続いて本作でも監督を務める佐藤周さん、映画監督で特殊メイクアップアーティストの西村喜廣さん、キングレコードのプロデューサーである山口幸彦さん。

©2017怪談新耳袋製作委員会 BS-TBS/キングレコード

 

『怪談新耳袋 Gメン冒険編 後編』の上映後、「新耳袋シリーズ」著者の一人である木原浩勝さんが登壇。「企画・原作・監修、本編には出ない木原浩勝です」とユニークな自己紹介と共に挨拶した。

 

今作について、木原さんは「とても馬鹿馬鹿しいように見えるけど、本当に滅茶苦茶怖いことを彼らはやっている。僕らのテーマは、命をかけてバカをやろうぜ!目的は本物を捕らえる!ノースタント!ノーCG!ノンフェィク!捕らえたものは本物であると証明する為にやっている」と豪語する。現在、数多の心霊映像がインターネット上にあるがそれらの背景は不明。背景が本物であるために、キングレコードの部長として多忙な山口プロデューサーが現場に来ている。その理由について「現場でインチキをさせないため。ヤラセに見えるようなカメラアングルをとらないように苦心している」と解説。インチキで予定調和となり、ドキュメンタリーが台無しになることを危惧する。

 

木原さんは、かつてスタジオ・ジブリで制作デスクを担い、映像には限りない愛情をこめてきた。前作の『怪談新耳袋Gメン 復活編』を撮って以降、次作について困った佐藤監督に対し「編集の腕を上げろ、お前!原作をなめるなよ」と一喝。本作には企画会議があるが、その前に佐藤監督は木原さんを訪ねており「今年も始めます。どうしたらいいでしょうか」と相談。これを受け、木原さんは「前回の反省点は僕にもあるから、今回はこういう風にしよう。絶対に撮れるために、成功させるために秘策を授ける」と「新耳袋」シリーズにしかできないルールを与えた。心霊スポットについて「通俗的に呼ばれる場所はどこにもない。訪れた人間が手ぶらで帰ると困るから、現地で凄いものを見たというネタが溜まって心霊スポットになった。現地の人は逆に知らない」と説明。そこで「心霊スポットと呼ばれるところに因果関係はない。現れるメカニズムが分かれば、きっかけとなる箱を置くと心霊スポットになる。発生確率を変動させればよく、難しいことではない」と提案した。

 

心霊映像を撮ることについて、木原さんは「信ずるところにメカニズムが発生する。幽霊と通俗的に呼ばれるものと幽霊のようなものは同じ見え方をする。噂をすればするほど、皆が望んだ形となっていく。催眠術と同じ。フワフワと飛んでいる光の玉が集まっていくと、形を成していくかもしれないという発想があってもおかしくない」と述べる。今作では、野外でも人工的に作っていくという術を施したが「野外で発生させるメカニズムや理由がある。共通項があるならば、それをここでもやると同じことが起こるはず。砂糖に蟻が群がるように、この世のものでないものにも適用できる」と提言。本作で行われる実験について「この世のならざる者は確かに怖いが、プロフェッショナルが恐れているのはお客さんが入らないこと。95%馬鹿だけど、これを本当に暗闇でやっていることにフェイクはありません」と断言し「この場所に本当に行ってみて下さい。無茶苦茶怖い!」と本音を明かす。

 

「新耳袋シリーズ」著者である木原さんは「心霊スポットを訪れる話は僕の書く怪談にはない。そもそも著者は行かない」と踏まえ「僕は悉く電子機器を壊す人間。何らかの特殊な電磁波を出しているかもしれない。験の良い人なので、僕が行くと何も起こらないことがわかっている。向こうの世界にとって僕は近づき難い人なんでしょう」と謙遜した。今作について「実験ドキュメンタリーであり、術が施された心霊スポットへのアタックとしては世界初の試み。霊が集まってくるとは限らない。怪談本を読んだり、怪談映像を観たりしても、持っているのは知識だけで、経験則ではない。そんな人間が監修をやっていることを楽しんで頂ければ」と提案。なお「これと同じことを皆さんは試してはいけませんよ。彼らは皆さんよりも頭が悪いからこんなことができる。お利口さんはこんなことはしてはいけない」と注意は怠らない。

 

Gメン達による挑戦について、木原さんは「インターネット上に流れているフェイクではないものを捉えたい。我々が求めているのは、アタックを続けるプロセスと成果となる撮られた映像。撮られた映像だけを流すからフェイクと呼ばれており、その過程はゼロである」と説く。仕掛けを施して撮ることについて「我々が憑代になる、と決意して撮っており、偶然には頼らない。今回は、その偶然に確率変動を起こすために、メカニズムを与えたらどうなるのか」と冒険編たる所以を語った。完成した作品に対し「これで皆さんが面白がってくれたら、術として授けた箱の威力は倍増となります」と期待を寄せている。

 

夏のホラー秘宝まつり2018」は、大阪・十三のシアターセブンで8月25日(土)から9月7日(金)まで開催。『ファミリー☆ウォーズ』『ハングマンズ・ノット』『怪談新耳袋Gメン冒険編 前編』『怪談新耳袋Gメン冒険編 後編』『心霊ツアーズ』ら新作に加え、旧作の『ジーパーズ・クリーパーズ』が日替わりで上映される。なお、木原浩勝さんが書かれた『ふたりのトトロ』が9月6日、『もう一つ「バルス」』増補改訂版(文庫)が9月14日に発売予定。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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