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身体表現によるダンスを純粋に撮り上げた一作!『ANIMAを撃て!』大阪公開初日舞台挨拶開催!

2018年5月5日

バレエに疑問を感じ始めたダンサーが夢を諦めた元ドラマーと出会いコンテンポラリーダンスに目覚めていく様を描いた映画『ANIMAを撃て!』が5月5日(土・祝)より大阪・十三の第七藝術劇場で公開。公開初日には、堀江貴大監督を迎えて舞台挨拶が開催された。

 

映画『ANIMAを撃て!』は、夢に迷うダンサーが夢を諦めたドラマーと出会い、本当の自分を見つけ出していく様を描く青春映画。ダンサーとして将来を期待され、留学支援の試験に臨む果穂は、自分がクラシックなダンスを踊ることに疑問を感じるようになっていた。そんな果穂の耳に飛び込んできたのは、ホールの倉庫から聞こえてくるホール職員で元ドラマーの伊藤が奏でるリズミカルなドラムの音色だった。伊藤は試験直前にトウシューズを脱ぎ自由に舞い踊る果穂の姿を目にして、自身の音楽への情熱を取り戻していた。そして果穂も伊藤が叩くドラムの前ではありのままの自分を表現したダンスを自由に踊っていることに気づき……

 

第七芸術劇場での上映初日、上映後 に堀江貴大監督が登壇。堀江監督は「東京での公開を終え、大阪初日を迎え、全国に広がってきた」と感じており「撮影は昨年のGW明け。撮影を終え公開まで急ピッチな作品ではあったが、こうやって大阪でも公開できた」と嬉しさを表現する。なお、監督の前作『いたくても いたくても』はシアターセブンで上映しており「また十三の映画館に帰ってこれた」と感慨深い。

 

本作の発想について、堀江監督は「プロレスみたいなコンテンポラリーダンスの映画を撮りたい」と構想していた。コンテンポラリーダンスには、肉体同士がぶつかり合いをするカンパニーがあり「喧嘩みたいなダンスを撮りたいと思っていた。筋書きのある肉体のぶつかり合いをやりたいと思って『いたくても いたくても』を撮った」と明かす。今回は、当初の目的である、身体表現によるダンスを純粋に撮るために「主人公と姉による姉妹のラブコメディとして中編の企画が最初にあった。それを長編にしていくなかで、音楽要素が必要になった。音楽ならドラマーの動きは身体的でダンスになる」と捉え、ドラムとダンスが主題になった。観たことがない内容で誰にお願いすれば出来るのかと困ったが「横浜で開催されたコンテンポラリーダンスのコンテストで若手振付家のコンペティションに行った時、ドラマーの守道さんとダンサーの北川さんもよるセッションを初めて観た。とても感動し、関係者のパーティーに伺ってお願いし、本作の振付とドラム作曲を担当して頂いた」と運命的な出会いを振り返る。

 

主演の服部彩加さんは学生時代に競技ダンスで活躍していたが、コンテンポラリーダンスは初挑戦。堀江監督はダンス経験が大事だと考え、出演をオファーした。脚本執筆時には「天真爛漫で自分の夢には正直な主人公が周りを巻き込んでいくコメディ」を構想していたが、服部さんに会い「異なるジャンルの映画にしたい。服部さんの真っ直ぐさを映画に活かせるものにしたい」と考え直し、全く違う映画に。撮影前には芝居とコンテンポラリーダンスとバレエの稽古を3ヶ月も行い、毎日ハードな日々が続いた。稽古の中では、服部さんとコンテンポラリーダンスの先生との練習に堀江監督が加わり怪我を負い、プロデューサーに怒られたことも。結果的に「服部さんは自身の演技やダンスを前に進めたので良かった。映画に必要なことがあると僕が信じていた」と怒られてもやって良かったと振り返る。

 

服部さんの共演相手である小柳さんについては「10年前に黒沢清監督の『トウキョウソナタ』を観て、いつか一緒にやりたいと思っていた。ドラムが出来ることを知っていたので、小柳さんしかいない」と確信。ドラムが出来る俳優が他にもいるが「僕と同い年くらいの役柄ならば小柳さんが最適」だと捉え「服部さんが自ら演技やダンスを考えないと本作は良くならない。小柳さんが服部さんをリードしてくれているのを見守っていた」と懐かしむ。なお、堀江監督は、サッカーやマラソン等のスポーツに関する身体を使って表現するコメディを構想しており、今後も大いに期待したい。

 

映画『ANIMAを撃て!』は、大阪・十三の第七藝術劇場で公開中。また、京都・出町柳の出町座でも公開予定。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する
映画好き。映画ライター講座を受講し
関西の映画情報サイトを中心に執筆

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