Now Loading...

関西の映画シーンを伝えるサイト
キネ坊主

Now Loading...

関西の映画シーンを伝えるサイト
キネ坊主

  • facebook

撮りたい気持ちを信じるしかない…!『ミスミソウ』舞台挨拶開催!

2018年4月14日

押切蓮介のマンガを映画化した愛憎サスペンス『ミスミソウ』が全国の劇場で公開中。4月14日(土)には、大阪・梅田の梅田ブルク7で主演の山田杏奈さんと内藤瑛亮監督を迎えて舞台挨拶が開催された。

 

映画『ミスミソウ』は、押切蓮介の人気サスペンスコミックを内藤瑛亮監督のメガホンにより実写映画化。東京から田舎の中学校に転校してきた野咲春花は、学校で「部外者」扱いされ、陰惨ないじめを受けることに。春花は唯一の味方であるクラスメイトの相場晄を心の支えに、なんとか耐えていたが、いじめはエスカレートしていくばかり。やがて事態は春花の家が激しい炎に包まれ、春花の家族が焼死するまでに発展。春花の心はついに崩壊し、壮絶な復讐が開始される…

 

4月7日(土)の公開以降、若者を中心にSNS等で話題になっている本作、興行通信社が発表するミニシアターランキングで初週2位にランクイン。公開2週目を迎えても多くのお客さんが集まった。上映後に山田杏奈さんと内藤瑛亮監督が登壇。共に感謝の気持ちを込めて挨拶するが、内藤監督は「午前中から観るには重い映画だったと思いますが…」と気遣う。今作が映画初主演となった山田さんは「Twitter等で皆さんの感想を探しながら、やっと届いたんだな」と実感。山田さんの友人が東京の舞台挨拶に来ており「映画の中では春花としてずっと観ていた」と聞き、感激した。

 

今作を任せられた内藤監督だが「クランクインの約1ヶ月前にオファーを受けた。元々は別の監督で進んでいた企画だったが、急遽、依頼を受けた」と告白。普通は、企画の準備から撮影まで3年近くかかり、1か月前には撮影のスタッフやロケ地もある程度決まっている。監督がオファーを受けた後に、スタッフを決めてロケ地を決める必要があり「相当厳しい状況だった。もし僕が引き受けなかったら作品が頓挫していた」と想像せざるを得ない。結局、監督を引き受けた後にはスタッフから「ダメですよ、こんなタイミングで引き受けたら…」と怒られた。スタッフも短い期間で取り組むため、負荷を抱えるので「ごめん」と謝りながらも「引き受けたら仕方がない。お互いに時間がないのは分かっているので皆で頑張るしかない」と鼓舞し、駆け抜けた撮影だったと飄々としながら振り返る。監督自身は「撮りたいと思ったら撮るしかない。どれだけリスクがあっても撮りたいと思った気持ちを信じるしかない」と意気込んだ。とはいえ、現場は大混乱で、小道具が見つからなかったり、衣装が違ったり、ロケ地が間違って伝わっていたエピソードも。結局、様々な方のご厚意に支えられている作品となった。

 

主人公の春花を演じた山田さんは、役柄について「監督とそれほど打ち合わせはしておらず。私の思う春花でやらせて頂いた部分が大きい。両親を焼き殺された後に春花がサイボーグ的になることは監督としっかり打ち合わせをしていました」と明かす。春花を演じてみて「私はグロテスクなものが好き。こうなっているんだと思いながら楽しんでやっていました」とあっけらかんと告げる。これを受け、内藤監督は「リハーサルから楽しそうにやっていた。殴った後に『キャハハハ』と笑っていて、いいな」と撮影当時を振り返った。

 

なお、原作者の押切先生も映画を絶賛している。内藤監督は多忙な撮影現場で初めて会ったが「撮影モードだったので、会話がほぼ出来なかった。結末が原作と違っており、それをどう受け取ってもらえるか」と緊張していた。とはいえ、原作を読み込んだ上での解釈は正しいはずだと信じて撮ったので「気に入って頂いた」と喜んでいる。山田さんも押切先生にお会いし「素敵な方でした。春花についてどう言われるか心配していた。雪山での撮影をしている現場に来て頂き『舞台を南国にすればよかったね』と言って頂いた」と面白い気さくな方だと印象に残った。なお、押切先生はかつて映画館監督を志望しており、映画や映画監督に厳しい。候補になった監督に対して厳しいジャッジも行われていたようだ。

 

最後に、山田さんは「公開から1週間が経ち、手元から離れてしまった感覚があって寂しくなる。だが、皆さんからの感想が沢山届き、勉強になることや反省点がある。主役を演じて良かったと思えることも多くあり、良い1週間を過ごさせてもらっている。これからもたくさんの人に届きますように」と願う。内藤監督も「様々な感想がある中で作品が育っていると感じ、嬉しい。多くの方に伝わればいいな」と想いを込め、舞台挨拶は締め括られた。

 

映画『ミスミソウ』は、関西では、大阪・梅田の梅田ブルク7、難波のなんばパークスシネマ、京都の T・ジョイ京都、神戸・三宮の神戸国際松竹で公開中。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

Popular Posts