『TOKYO CITY GIRL -2016-』大阪で上映開始 初日舞台挨拶開催
4月22日(土)より大阪・十三のシアターセブンで、今、注目を浴びている映画女優と新進気鋭の若手監督がタッグを組み「東京で生きる少女達」の刹那を描く短編オムニバス映画シリーズの第2弾『TOKYO CITY GIRL -2016-』が上映されている。公開初日には、武田玲奈さん、浜名一聖さん、ただのあさのぶさん、山田能龍さんによる舞台挨拶が行われた。
映画『TOKYO CITY GIRL -2016-』は、東京で生きるごく普通の少女たちの姿を描く、若手監督と若手女優によるオムニバスムービー「TOKYO CITY GIRL」の第2弾。地方で生活をする少女が、出会いと別れを知って大人へと成長していく姿を描く「LOCAL→TOKYO」(主演:武田玲奈/監督:志真健太郎)、顔の見えない「あなた」の夢を毎日のように見る麻紀が、「あなた」の声に出会い、真実を知ることになる「あなたの記憶(こえ)を、私はまだ知らない。」(主演:高見こころ/監督:佐藤リョウ)、女同士でモテる女を罵る親友たちから、フィアンセがいることをひた隠しにしている看護師のマイが、なんとか辻褄を合わせようとする「幸せのつじつま」(主演:飯田祐真/監督:山田能龍)、子離れできない過保護で心配性な父親と、そんな父親から親離れできない娘を描いた「ひらり、いま。」(主演:増田有華/監督:澤口明宏)の4編で構成されている。
映画上映後に「幸せのつじつま」を監督した山田能龍さんによる司会で舞台挨拶が行われ、「LOCAL→TOKYO」に主演した武田玲奈さん、「幸せのつじつま」に出演の浜名一聖さん、ただのあさのぶさんが登壇した。
まず、山田監督から武田さんに、「LOCAL→TOKYO」のヒロインを演じてみてどうだったか伺った。武田さんは「撮影当時は、現役の高校生だったので、役に近い状況で演じさせて頂いた。福島県から上京してきたので、役に感情移入しやすかった」と話す。また、山田監督は、作品に登場する駅のホームでの撮影について訊いた。武田さんは「1時間に1本しか電車が通らない駅で撮影した。事前に何回かリハーサルした上で、電車が来た時に大急ぎで撮影した」と撮影当時を振り返る。
山田監督は「幸せのつじつま」に出演した浜名一聖さんとただのあさのぶさんに撮影現場について伺った。ただのさんは「私は、ワンシーンに命を懸けて演じている。山田監督からは『笑え笑え』と追い込まれながら挑んだ結果、作品のような仕上がりとなった」と話す。浜名さんは「楽しい撮影をさせて頂いた。印象的だったのは、作中にある結婚式のシーン。ヒロインの飯田祐真さんがウェディングドレスで登場した時に、共演のいとうあさこさんが泣き出した」と明かす。作品を鑑賞した武田さんからは「一番印象的素敵だったのは、テラスでのシーン」だとコメント。これを受け、山田監督は「撮影当時、出演者らが仲良くなっていたので、テスト撮影の段階でヒロインの飯田祐真さんの感情が相まって泣き始めた。本来はテスト撮影の予定だったが、このパッションが残っているうちに本番として撮影した」と明かした。
ここで、お客さんからは、武田さんに対して、撮影当時と現在では演技について違いや変化があるか質問があった。武田さんは「現在は、とにかく突っ走っている。何事も目の前に来たことに集中して取り組んでいる。撮影が並行して進んでいる時があるが、作品に近いキャラクターや女優さんの映画を撮影前夜に鑑賞し、イメージを膨らませて備えている」と応える。これを受け、山田監督は、出演作品が増えてきている武田さんに対し、どのような女優になっていきたいか伺った。武田さんは「様々な作品にこれからも出ていきたい。一度だけやったことがある舞台にもまた挑戦していきたい」と意気込みを語る。
最後に山田監督は「都市に出てきた人達にちょっとでも勇気を与えられたら」と本作への想いをお客さんに託し、舞台挨拶を締め括った。
映画『TOKYO CITY GIRL -2016-』は、4月22日(土)より5月5日(金・祝)まで大阪・十三のシアターセブンで上映。4月22日(土)~4月23日(日) 13時40分~15時40分、4月24日(月)~4月28日(金)15時~17時、4月29日(土・祝)~5月5日(金・祝)17時20分~19時20分にて、料金は一般1,700円、シニア1,100円、専門・大学生1,200円、中学生・高校生1,000円、小学生以下700円、シアターセブン会員1,000円となっている。
- キネ坊主
- 映画ライター
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