運命の2人が53年振りに再会…!『男と女 人生最良の日々』が全国の劇場でいよいよ公開!
(C)2019 – Davis Films – Les Films 13
1966年製作の『男と女』から53年後、アンヌとジャン・ルイの愛の軌跡をドラマチックに映し出す『男と女 人生最良の日々』が、1月31日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『男と女 人生最良の日々』は、フランスの名匠クロード・ルルーシュ監督が1966年に手がけた名作恋愛映画『男と女』のスタッフ&キャストが再結集した続編。元レーシングドライバーのジャン・ルイは、現在は老人ホームで暮らし、かつての記憶を失いかけている。ジャン・ルイの息子はそんな父のため、父がずっと追い求めている女性アンヌを捜し出すことを決意。その思いを知ったアンヌはジャン・ルイのもとを訪ね、別々の道を歩んできた2人はついに再会を果たす。
本作では、前作の主演アヌーク・エーメとジャン=ルイ・トランティニャンが同じ役柄を演じ、53年後の2人の物語を過去の映像を散りばめつつ描かかれている。
(C)2019 – Davis Films – Les Films 13
映画『男と女 人生最良の日々』は、1月31日(金)より、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマで公開。また、2月7日(金)より神戸・三宮のシネ・リーブル神戸、2月8日(土)より京都・烏丸の京都シネマで公開。
『男と女』は、2016年の製作50周年記念デジタルリマスター版にて初めて観た身ではあるが、今作も味わい深い作品であると感じた。
レーシングドライバーだったジャン・ルイは、今や記憶を失いかけながら、孤独に生きている。かつての色男がこんなにも老いぼれてしまうのか。男の罪だと言ってしまうのは野暮かもしれないが、切ない。アンヌは、円熟味が増した大人の女性として年相応に描かれており、男の願望をそのままに画にしたかのようだ。2人が再開しても、ジャン・ルイはアンヌに気づいていないようだが、気づいているんじゃないか、とハッとする瞬間もチラホラとあり、2人のやり取りが丁寧に描かれていく。
53年前の作品に対して、スタッフ&キャストが再結集して続編が制作されるのは、なんとも興味深い。未だに愛されている作品であると同時に、普遍的な男女の恋愛映画が放つ魅力は今でも変わらないとさえ感じる。そして”ダバダバダ…”のスキャットで始まるお馴染みのテーマ曲を聴くと、ホッとしてしまう。さらなる続編制作はないだろうから、名作との再会を思う存分に味わってほしい。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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