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イタリア発!心に刺さるビタースイートな青春映画『最初で最後のキス』関西の劇場でいよいよ公開!

2018年8月1日

(C)2016 Indigo Film – Titanus

 

イタリア北部ウーディネの高校を舞台に、ネットやSNSが若者たちに浸透し、いじめや差別がより深刻になっていくさまを繊細に映し出す『最初で最後のキス』が関西の劇場で8月4日(土)より公開される。

 

本作は、『ミラノ、愛に生きる』の脚本家であるイバン・コトロネーオがアメリカで実際に起きた殺人事件をもとに執筆した小説を、自ら共同脚本を手がけメガホンをとった。

 

映画『最初で最後のキス』は、イタリアの高校を舞台に、かけがえのない絆や未来を無知ゆえに破壊してしまう若者の残酷さを描いた青春ドラマ。イタリア北部ウーディネ。愛情深い里親に引き取られ、トリノからこの町の学校に転校してきたロレンツォは、個性的な服装で周囲から浮いた存在になってしまう。やがてロレンツォは同じく同級生たちになじめないブルーやアントニオと親しくなるが、自分たちを阻害する生徒たちに復讐を試みたことをきっかけに、運命の歯車が狂いはじめる。

 

映画『最初で最後のキス』は、8月4日(土)より、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田で公開。また、9月8日(土)より京都・烏丸の京都シネマでも公開。

クラスの中ではどうしても浮いてしまう存在。周りからは奇抜に見えるかもしれないが、彼らは確固たる意志を持って行動している。それ故に良からぬ噂が出回ったり落書きされたりしてしまう。それでも自らの思いには正直に生きたい。自分は何者であるか、アイデンティティを確立する様を真正面から清々しく描いている本作には好感を抱く。現代の多様な若者の縮図が作品には描かれている。その中にある糸が思ってもみない方向に絡まりだすと、予想もしないようなクライマックスを迎えてしまう。何をどうしたらいいか分からず、不器用なりにも過ごしていた自身の中高生時代を思い出して、なんだか泣けてしまうビタースイートな青春の一作である。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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