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ナチスの宣伝大臣ゲッベルスに焦点当てたドキュメンタリー『ゲッベルスと私』が関西の劇場で公開!

2018年6月29日

(C)2016 BLACKBOX FILM & MEDIENPRODUKTION GMBH

 

プロパガンダを使いこなし、国民を戦争へと駆り立てたと言われるナチス宣伝大臣ゲッベルスついて秘書の立場から迫ったドキュメンタリー『ゲッベルスと私』が6月30日(土)より関西の劇場でも公開される。

 

映画『ゲッベルスと私』は、ナチス政権の国民啓蒙・宣伝相ヨーゼフ・ゲッベルスの秘書を務めたブルンヒルデ・ポムゼルが、終戦から69年の沈黙を破り、撮影当時103歳にして初めてインタビューに応じたドキュメンタリー。1942年から終戦までの3年間、ゲッベルスの秘書としてナチス宣伝省で働いたポムゼルは、「あの時代にナチスに反旗を翻せた人はいない」と話す一方で、「ホロコーストについては知らなかった」と語る。近代史最大の戦争犯罪者のひとりであるゲッベルスに誰よりも近づいた彼女の30時間に及ぶ独白を通し、20世紀最大の戦争における人道の危機や抑圧された全体主義下のドイツ、恐怖とともにその時代を生きた人々の姿を浮かび上がらせていく…

 

映画『ゲッベルスと私』は、6月30日(土)より、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田で公開。また、8月11日(土)より京都・烏丸の京都シネマ、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸でも公開。

本作の原題は「A German Life」。いくつもの歴史を目の当たりにした、とあるドイツ人女性の人生を描いた作品である。ナチスドイツの時代、No.2の人物の近くに居たとはいえ、彼に助言することなんて出来ないだろう。どのような仕事に就いても自身の責務を順直に全うしようとした彼女の精神に向き合えるのが本作だ。当時はナチスを支持する振る舞いをするしかなかった。だか、現在においては、当時のドイツ国民がその暴挙に加担するしかなかったことに罪の意識を感じている。ポムゼルさんは「神は存在しない。悪魔は存在する。正義なんて存在しない」と語った。この一言が痛切に本作を物語っている。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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