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印象操作でスター選手に…“サッカーをしなかった偉大な選手”に迫る異色ドキュメンタリー『カルロス・カイザー サッカー史上最も奇妙な成功者』がいよいよ劇場公開!

2026年8月10日

©2017 NODS AND VOLLEYS PRODUCTIONS. ALL RIGHTS RESERVED

 

スター選手になりすまし、名門チームを渡り歩いた実在のサッカー選手にまつわるドキュメンタリー『カルロス・カイザー サッカー史上最も奇妙な成功者』が8月14日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『カルロス・カイザー サッカー史上最も奇妙な成功者』は、”サッカーをしなかった最も偉大なサッカー選手”と呼ばれた、”カイザー”ことカルロス・エンリケ・ラポーゾに迫ったドキュメンタリー。インターネットで情報が入手できるようになる前の1980~1990年代、カイザーはサッカーが下手であるにもかかわらず、巧みな話術や人脈を駆使してブラジルや海外クラブと契約を結び続け、プロサッカー選手としての経歴を積み上げた。クラブ加入後は故障を装ったり、練習中にトラブルを起こしたりするなどして公式戦でプレーする状況を徹底的に回避。さらに偽の携帯電話を使用して海外クラブやエージェントからのオファーを装うなど、長年にわたり周囲を欺き続けた。2003年に26年のキャリアを終えたカイザーは、2010年から自らのストーリーを話しはじめるが、驚くべきことにそれまで監督も選手もレポーターも誰ひとりとして、彼の嘘を暴露することはなかった。本作では、カイザー本人や当時を知るサッカー関係者らの証言をはじめ、当時の映像や写真、再現VTRを通して、カイザーが残した数々の逸話を紹介していく。イギリスのドキュメンタリー監督であるルイス・マイルスが監督を務めた。

 

©2017 NODS AND VOLLEYS PRODUCTIONS. ALL RIGHTS RESERVED

 

映画『カルロス・カイザー サッカー史上最も奇妙な成功者』は、8月14日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のテアトル梅田や心斎橋のkino cinema 心斎橋、京都・烏丸御池のアップリンク京都、兵庫・神戸のシネ・リーブル神戸で公開。なお、8月19日(水)には、kino cinema 心斎橋で14:45の回とテアトル梅田で18:00の回に元日本代表の加地亮さんとジーコ元通訳・元日本代表通訳の鈴木國弘さんを迎え汐月しゅうによるMCにてトークイベントを開催予定。

サッカー王国のブラジルで、スター選手になりすまし、名門チームを渡り歩いた実在のサッカー選手がいた…!?そんなことが実現可能なの?と驚きと共に興味津々になって本作を拝見した。近年で用いられている言葉を用いるならば、セルフブランディングを実践して成功した!?と表現していいのだろうか。そして、本当に実力があるのならばいいが、実態は、プロフェッショナルな方が見れば見るほどに、下手な選手だったようだ。彼を詐欺師と評していいのだろうか。だが、周囲に賛否両論を云われながらも、自らのアティチュードを貫き、こうしてドキュメンタリー映画が製作されるまでに至ったのだから、或る種の”成功者”と捉えていいのか、困ってしまう。そういった意味でも興味深いドキュメンタリーである。また、当時の様子について、再現VTRも映し出されるのだが、まさにこの通りなのだろう、と思わずにはいられない。公式戦でプレーする状況を徹底的に回避してきた彼だが、いよいよプレーせざるを得ない状況になるのだが、そんな風にして回避するの!?そして、その後の顛末については、思わず”嘘だろ!?”と声を出してしまった。なんとも言葉に表現し難いミラクルを起こせるのが、他にはない彼の才能と云えるのだろうか。これを実写映画にしたら賛否両論が蠢くだろうから、ドキュメンタリー映画だからこそ観られる代物であるかもしれない。”サッカー史上最も奇妙な成功者”というサブタイトルが言い得て妙だと言わざるを得ない、実に興味深い作品であった。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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