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トー横に集っていた少年少女が居場所を求めて彷徨う姿が描かれる『東京逃避行』がいよいよ劇場公開!

2026年3月16日

©2025 映画「東京逃避行」製作委員会

 

東京都の条例で2023年に封鎖された歌舞伎町のトー横で、居場所を失った少年少女が彷徨う1日を描く『東京逃避行』が3月20日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『東京逃避行』は、トー横封鎖後の新宿・歌舞伎町を舞台に、居場所を失った4人の少年少女の運命が交錯する一夜の逃亡劇を描いたサスペンス。家にも学校にも居場所がない女子高生の飛鳥は、トー横で暮らす少女の自伝的ネット小説「東京逃避行」に憧れて歌舞伎町を訪れ、偶然にも作者の日和と出会い意気投合する。トー横に流れついた人々を保護して面倒をみるエドや、トー横の若者たちのリーダー的存在であるメリオを紹介された飛鳥は、メリオが仕切る集会に参加するが、そこで衝撃的な現実を目撃。日和の手を取って逃げ出したものの、2人は半グレ組織の怒りを買い、追われる身となってしまう。一方、若者たちの居場所を守ろうと戦うエドと、危うい選択を重ねて飛鳥たちを追うメリオ。やがて警察をも巻き込み、事態は急展開を迎える。

 

本作では、24歳の新鋭である秋葉恋さんが長編初監督を務め、第2回東京インディペンデント映画祭でグランプリを受賞した短編を自ら長編映画化。秋葉監督自身が歌舞伎町で過ごした経験をもとに執筆したオリジナル脚本で描き出す。寺本莉緒さんが飛鳥、池田朱那さんが日和、綱啓永さんがエド、高橋侃さんがメリオをそれぞれ演じ、松浦祐也さん、深水元基さん、さとうほなみさんが脇を固める。『正体』『新聞記者』の映画監督である藤井道人さんがエグゼクティブプロデューサーを務めた。

 

©2025 映画「東京逃避行」製作委員会

 

映画『東京逃避行』は、3月20日(金)より全国の劇場で公開。関西では、3月20日(金)より大阪・梅田のテアトル梅田や心斎橋のkino cinéma心斎橋や八尾のMOVIX八尾、京都・烏丸御池のアップリンク京都、4月11日(土)より神戸・新開地のCinema KOBEで公開。

実際に訪れたことはないが、東京都新宿区歌舞伎町の新宿東宝ビル周辺を指す”トー横”。この路地裏に集まる若者や学生たちによるコミュニティのことは、”トー横キッズ”と呼ばれていることも、自然と知るようになったな。だが、東京都の条例で2023年に封鎖されたことも改めて認識した。だが、”トー横”という場所を失くしたからといっても、そこに集まっていた”トー横キッズ”が根本的になくなるわけではないだろう。自宅にいたくない理由があるからこそ、他にも同じような境遇にいる子達と出会い、集っていたい居場所が必要になるわけだ。その子達を少しでも助けたい志がある方々はNPO団体を起ち上げ活動を続けている。でも、それだけで全てを賄えるには限界があるはずだ。如何ともし難い問題であると改めて認識させられてしまう。

 

本作を手掛けた秋葉恋監督は、御自身が体験した歌舞伎町での経験と取材を以て製作したとのこと。本作を鑑賞した後には、監督はどのような経験をしたのだろうか、とインタビューしたくなってしまう。歌舞伎町での楽しい出来事や、ずしんと重くなる体験に直面したり見聞きしたりもあったのではないだろうか。それらを作品として昇華したことを讃えたい。なお、本作は、劇中に登場する若者世代が注目し鑑賞する作品だと思われがちかもしれないが、もっと観てほしいのは彼等の親世代にあたる大人だ。特に、自身の子供との接し方が分からなかったり、子育てはうまく出来ていると思っていたりするような大人だろうか。子どもと真摯に向き合う時間を作っていくためにも本作を鑑賞してみるのも一考ではないだろうか、と提案したい良き作品である。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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