アラフォー女子がアイドルグループ再結成?『ピンカートンに会いにいく』いよいよ関西の劇場で公開!
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アラフォーの売れない女優が20年前に所属していた伝説のアイドルグループ「ピンカートン」を再結成するために奔走するコメディ『ピンカートンに会いにいく』が3月17日(土)より関西の劇場で公開。今回、大阪での公開タイミングに坂下雄一郎監督にインタビューを行った。
映画『ピンカートンに会いにいく』は、再起をかけた大勝負に挑むアラフォー女性たちを描く。かつて存在した5人組アイドル「ピンカートン」。20年前にブレイクを目前にして突如解散してしまったこのグループのリーダーだった優子は、今も売れない女優をつづけていた。ある日、優子のもとにレコード会社の松本と名乗る男からピンカートン再結成の誘いの電話が入る。所属事務所もクビになり、崖っぷちに追い込まれた優子はこの再結成に再起をかけ、松本とともに元メンバーたちに会いに行く。しかし、メンバーの3人はすでに芸能界を引退し、一番人気だった葵の行方はわからないという厳しい現実が待っていた…
「ピンカートン」は、『蝶々夫人』の登場人物や19世紀のアメリカに実在した私立探偵のことを指すことが多い。アイドルグループに「ピンカートン」と名付けた坂下監督は「特に意味は持たせていない。あとから指摘されて様々な印象が持てると聞かされて驚いています」と告白する。
今作はオリジナルの脚本。執筆するにあたり、取材は特にしておらず「撮影前に地下アイドルのライブを一回見にいった程度。実際のアイドルを参考にしたのは、脚本の最初の段階では5人組ではなく6人組という設定。なんとなくアイドルは6人から1人減るというイメージがあるので」と明かす。
坂下監督の作品『エキストラエンド』は大阪でも上映され、初日のトークショーで出演の前野朋哉さんが登壇した。前野さんは、坂下監督について「撮影現場では、あまり指示を出さない。俳優部は、監督の表情から演技の出来を判断している」と述べる。『ピンカートンに会いにいく』の撮影現場でも坂下監督は「特に指示はあまり出していません。自分は幸運にも優れた役者さんに出演してもらえることが多い。指示を出さないのは、特に言う必要がないというだけです」と同じように演出した。なお、今後については「制作したい作品や構想はもちろん沢山あります。ただこういうのはめぐり合わせですので」と冷静に見据えている。
映画『ピンカートンに会いにいく』は、3月17日(土)から、大阪・梅田のシネ・リーブル梅田で公開。上映初日には内田慈さんと岩野未知、坂下雄一郎監督を迎えて舞台挨拶を開催する。また、4月21日(土)からは京都・烏丸の京都シネマ、神戸・元町の元町映画館で近日公開予定。
- キネ坊主
- 映画ライター
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