超大型台風による非常事態の最中に“ある疑惑”が浮かび上がった内閣総理大臣との対峙を描く、劇場版『緊急取調室 THE FINAL』がいよいよ劇場公開!
©2025劇場版「緊急取調室 THE FINAL」製作委員会
可視化された取調室を舞台に、容疑者と対峙する専門チームの刑事たちが、現職の内閣総理大臣の取り調べに挑む、劇場版『緊急取調室 THE FINAL』が12月26日(金)より全国の劇場で公開される。
可視化された特別取調室で厄介な被疑者と対峙する捜査一課の取調べ専門チーム”緊急事案対応取調班=通称・キントリ”。超大型台風の連続発生により日本が非常事態に陥る中、内閣総理大臣の長内洋次郎が災害対策会議に遅れて到着したことから、その”空白の10分”を糾弾する男である森下弘道が長内総理を襲撃する事件が起こった。真壁有希子らキントリチームは取調べを開始するが、森下は犯行動機を語らず、長内総理との面会を要求。そんな中、長内総理にある疑惑が浮上し、真壁は真相解明のため長内総理の事情聴取に乗り出す。
本作は、天海祐希さん主演の人気テレビドラマ「緊急取調室」のシリーズ完結編となる劇場版。主演の天海祐希さんをはじめ、田中哲司さん、速水もこみちさんらテレビドラマ版のキャストが再結集。そのほか石丸幹二さん、佐々木蔵之介さんが出演。監督は常廣丈太さん、脚本は井上由美子さんが担った。

©2025劇場版「緊急取調室 THE FINAL」製作委員会
劇場版『緊急取調室 THE FINAL』は、12月26日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や大阪ステーションシティシネマ、心斎橋のイオンシネマシアタス心斎橋や難波のTOHOシネマズなんばやなんばパークスシネマ、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都や九条のT・ジョイ京都、神戸・三宮のOSシネマズミント神戸等で公開。
一時は公開がどうなるのか、と心配だった本作。テレビドラマのシリーズは、何度もキントリの解散と招集を繰り返しながら、遂に5th SEASONまでを迎え、いよいよ本作が劇場公開される。そもそも、今作は、失敗の全責任を負わされた刑事の真壁有希子が、左遷先の「警視庁捜査一課 緊急事案対応取調班」(通称”キントリ”)で一癖も二癖もある犯人たちと対決する刑事ドラマ。密室である取調室で度々起こる過剰な取調べと自白強要問題に対処すべく、警視庁が取調室に監視カメラを設置し、その中で決して自白しなかったり、供述が二転三転したりするような、訳アリの容疑者を供述させるべく、取調べ専門のチームが結成され容疑者から真実を暴こうと奮戦していくわけだ。実際の取り調べは淡々と行われている、と聞いたことがあるが、やはり戦略はあるだろう。まさにドラマチックな出来事も無きにしも非ず、なのだろうか。劇中では、感情的に熱くなる刑事と、虎視眈々と相手を冷静に分析し牙城を崩す刑事らがいる中で、その裏で巧みなチームワークを発揮していくのが興味深い。そして、今回の相手は、内閣総理大臣。現実の日本では、よほどのことがない限り、決してあり得ないことだが、映画ならではの題材として実に魅力的だ。取り調べを実現するまでのプロセスも興味深く、実現できないようなことを可能にしていく駆け引きを観るだけでも十分に楽しませてくれる。そして、取り調べの行く末はどうなっていくのか…映画ならではの大スペクタクルで見せてくれるので、最後まで見逃せない大団円な一作であった。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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