Now Loading...

関西の映画シーンを伝えるサイト
キネ坊主

Now Loading...

関西の映画シーンを伝えるサイト
キネ坊主

  • facebook

前向きに生きる母娘と出会い、生きる希望を取り戻す親子の姿を描く『よりそう花ゝ』がいよいよ劇場公開!

2023年1月11日

(C)2019 ROD PICTURES. All Rights Reserved.

 

未来へ希望を抱けない葬儀屋の父と息子が、隣に住み始めた天真爛漫な母娘に関わり、希望を取り戻す姿を描く『よりそう花ゝ』が1月13日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『よりそう花ゝ』は、生きる希望を失っていた葬儀屋の男が、さまざまな人との交流を通して再び希望を取り戻していく姿を描いたヒューマンドラマ。葬儀屋を営むソンギルは、事故で下半身不随となった息子ジヒョクと2人で暮らしている。近年は仕事が減り、家賃の支払いもままならなくなり、安定した生活のため大手の葬儀屋と提携する道を選ばざるを得なかった。そんなある日、アパートの隣室に天真爛漫な女性ウンスクと、その娘のノウルが引っ越してくる。前向きに生きる母娘との交流を通して、周囲に対して閉ざされていたソンギルとジヒョクの心にも、次第に光が差し込んでいく。そしてある時、ジヒョクの旧友チャンが亡くなり、身寄りのないチャンの火葬をジヒョクが担当することになる。チャンの仲間たちは火葬の前に葬儀をしたいという。彼らの気持ちに動かされたジヒョクは、葬儀を出すために協力することになるが…

 

本作の監督はこれが長編2作目となるコ・フン。『シルミド SILMIDO』『折れた矢』等で知られるベテラン実力派のアン・ソンギが主演を務め、『ペントハウス』のユジン、『完璧なパートナー』のキム・ヘソン、『リトル・フォレスト 春夏秋冬』のチャン・ジェヒらが脇を固める。

 

また、今回、各キャストや監督よりコメントが到着した。ウンスクを演じたユジンからは直筆のコメントも到着。

…日本で「よりそう花々」がリリースされると聞いて誠に嬉しいです!より多くの方々が静かな感動と深い響きを感じられる作品になることを希望します…! ユジン 2023 「ウンスク」のユジンより…!

(C)2019 ROD PICTURES. All Rights Reserved.

 

ジヒョクを演じたキム・ヘソンからは「こんにちは。映画『よりそう花ゝ』のジヒョクを演じたキム・へソンです。まず最初に『よりそう花ゝ』の日本リリースおめでとうございます。僕たちの映画が日本の観客たちに会えるなんて、とても光栄です。僕も期待しています。『よりそう花ゝ』はそれぞれ傷を持っている人たちが集まってお互いの傷を癒す暖かい映画です。皆さんが映画を観る時間が心のそこにある傷を癒せる時間になってほしいです。そして、誰かには新しい希望が見つかる時間になってほしいです。映画、楽しく見てください。大切な時間を過ごしてください。」と本作へ寄り添うコメントが到着。

(C)2019 ROD PICTURES. All Rights Reserved.

 

コ・フン監督からは「おはようございます。映画『よりそう花ゝ』の監督コ・フンです。映画『よりそう花ゝ』が日本での全国リリースを行うことになって、真心で嬉しく、ときめいています。そして、私の好きな日本映画の本場で私の映画が上映されることに驚き、興奮を感じます。私は日本映画を観ながら慰めてもらい、喜びを感じ、希望も持ちました。日本映画を観て私が感じたそういう感情を映画『よりそう花ゝ』で日本の観客のみなさんにお戻しできる機会が出来てとっても感謝の気持ちを感じます。『よりそう花ゝ』は死を題材として扱う映画ながら、”生”に語る映画であります。この三年間COVID‑19によって多くの苦痛を受ける目に合った日本の観客みなさんに少しでも慰労と希望をお伝えできる映画になってもらいたいです。映画『よりそう花ゝ』、沢山たくさん見て、愛してください。ありがとうございます!」と日本のお客さんへのコメントが届けられた。

(C)2019 ROD PICTURES. All Rights Reserved.

 

映画『よりそう花ゝ』は、1月13日(金)より全国の劇場で公開。関西では、1月13日(金)より大阪・心斎橋のシネマート心斎橋や京都・烏丸の京都シネマで公開。

韓国社会が目覚ましく発展し、お葬式でさえもスマホから依頼できてしまう。便利なことは良いことだけど、大切なものを失っていないか…そんな時代だからこそ、社会のどこにおいても人間同士の心からのふれあいやコミュニケーションが大事だと本作は教えてくれる。

 

葬儀屋さんは地域社会において大切な存在だ。大手にのみ込まれてしまっても、大切にしないといけないものがある。周り回って社会の片隅に追いやられようとさえしている、と感じてしまう。先進国家になったとしても、皆が皆裕福ではないことは、昨今の韓国映画を通して伝わってきている。底辺に追いやられてしまっても支え合い、よりそって生きている者達のココロを本作は真摯に描いていた。

 

本作の原題は「Paper Flower」。葬儀で使われる紙で作った造花のことを指す。沢山の花を収めることは大変だけど、紙の花なら存分に添えられる。おみおくりしたい人によりそう花を、本作の主人公は決して欠かさない。それは社会がどうなろうとも変わらない普遍的なものになっていた。たとえ自身がどうなろうとも信念を貫いた方を見送りたい者達の姿にグッと胸を掴まれて観終えられた作品である。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

Popular Posts