吉井和哉さんの闘病からステージ復活までの3年に密着した『みらいのうた』がいよいよ劇場公開!
©2025「みらいのうた」製作委員会
THE YELLOW MONKEYの吉井和哉さんに密着し、幼少期の記憶や、彼が音楽の世界へ足を踏み入れるきっかけとなった高林英彦さんの存在、喉頭癌発覚から復活を遂げた東京ドーム公演でのパフォーマンスなどを収めた『みらいのうた』が12月5日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『みらいのうた』は、ロックミュージシャンの吉井和哉さんに3年間にわたり密着取材を敢行し、その生きざまをとらえたドキュメンタリー。ロックバンドTHE YELLOW MONKEYのボーカルとして多くのファンを魅了し続けてきた吉井和哉さんに、2022年より取材を開始。その数ヶ月後、吉井さんが初期の喉頭がんを患っていることが発覚し、そこからの予期せぬ“未来”がつづられていく。闘病の日々や、2024年に感動的な復活を遂げた東京ドーム公演「THE YELLOW MONKEY SUPER BIG EGG 2024 “SHINE ON”」での熱く壮絶なライブパフォーマンス、その公演までの濃密な3年間を記録。その一方で吉井のこれまでの人生を振り返り、幼い頃に亡くした父のことや、幼少期の思い出、14歳でのロックとの出会い等が語られる。さらに吉井さんが育った静岡の地で、彼をロックの世界へと導いた人物の存在が明かされ、ロックに魅せられた男たちの生きざまが映し出されていく。
監督は、数々のミュージシャンのドキュメンタリー映像やミュージックビデオを手がけ、東出昌大さんの狩猟生活に密着したドキュメンタリー映画『WILL』でも注目を集めたエリザベス宮地さんが務めた。

©2025「みらいのうた」製作委員会
映画『みらいのうた』は、12月5日(金)より全国の劇場で公開。関西では、12月5日(金)より、大阪・梅田のT・ジョイ梅田やユナイテッド・シネマ岸和田、京都・九条のT・ジョイ京都、滋賀・大津のユナイテッド・シネマ大津、奈良・橿原のユナイテッド・シネマ橿原、12月26日(金)より兵庫・神戸のkino cinema 神戸国際で公開。
「みらい」とは何か。やはり「生きること」なのだと思います。
吉井和哉さんとTHE YELLOW MONKEYの音楽とともに生き、URGH POLICEのレコードも持っている者として、この映画を観終えたあとに心の底から湧いてきたのは、「2人とも、生きていてくれてよかった」という強い想いでした。
年齢を重ねるにつれて病や死が身近なものになり、信仰の有無にかかわらず、思わず祈りたくなる瞬間があります。歳を取ると、神さまとの距離が少し近づくのかもしれません。日本には「八百万の神」がいるといわれます。もし音楽にも神が宿るのだとすれば、喉頭がんから復活を遂げた2024年4月27日の東京ドームには、たしかにいた。そう思わずにはいられません。途中から声が出にくくなり、のどではなく気持ちで絞り出すように歌い続ける吉井さんの意地と覚悟。それを受け止め、支えたメンバー・スタッフの強さとやさしさ。「どうか、この人を最後まで歌わせてください」と祈るファンの願い。音楽に向き合う全員の想いが交差したあの場所で、神さまは見守ってくれていた───そう感じています。そして、この映画の中にも神さまはいました。吉井さんとEROさんに寄り添い、音楽という幸せを奪うことなく守った存在が、そこにいたような気がするのです。
「みらい」とは「生きること」。
そして「うた(音楽)」は、「救い」であり、「生かしてくれるもの」。少なくとも私にとってはそうです。だから、映画『みらいのうた』は、「生きるうた」であり、「生かしてくれるうた」なのだと思うのです。
from浦まさ
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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