ある策略により無実の罪で投獄された若き航海士の復讐劇を描く『モンテ・クリスト伯』がいよいよ劇場公開!
©2024 CHAPTER 2 – PATHE FILMS – M6 FILMS – FARGO FILMS
無実の罪で投獄されていた航海士が、脱獄を果たし、謎の大富豪としてかつて自分を陥れた者たちへの復讐を企てる姿を描く『モンテ・クリスト伯』が11月7日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『モンテ・クリスト伯』は、9世紀フランスの文豪アレクサンドル・デュマによる傑作小説で、「巌窟王」の名でも知られる復讐劇の金字塔「モンテ・クリスト伯」をフランスで実写映画化。若き航海士エドモン・ダンテスは船長への昇進が決まり結婚も控えていたが、ある策略により無実の罪で投獄されてしまう。絶望のなかで生きる気力を失っていくダンテスだったが、脱獄を企てる老司祭との出会いにより希望を取り戻していく。司祭は彼に学問と教養を授け、さらにテンプル騎士団の隠し財宝の存在を打ち明ける。囚われの身となってから14年後、奇跡的に脱獄を果たしたダンテスは莫大な財宝を手に入れ、ついに復讐を果たすべく動き出す。謎に包まれた大富豪”モンテ・クリスト伯”としてパリ社交界に姿を現した彼は、自らの人生を奪った3人の男たちに巧妙に近づいていく。
本作では、『イヴ・サンローラン』のピエール・ニネが主演を務め、数奇な運命を背負った復讐者ダンテスを優雅かつ繊細に演じた。共演は『12日の殺人』のバスティアン・ブイヨン、『彼は秘密の女ともだち』のアナイス・ドゥムースティエ、『あのこと』のアナマリア・バルトロメイ。2025年の第50回セザール賞にて同年度最多の14部門にノミネートされ、美術賞と衣装デザイン賞を受賞した。

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映画『モンテ・クリスト伯』は、11月7日(金)より全国の劇場で公開。関西では、11月7日(金)より大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや難波のTOHOシネマズなんば、兵庫・神戸のシネ・リーブル神戸や西宮のTOHOシネマズ西宮OS、11月14日(金)より京都・烏丸の京都シネマで公開。
フランスの文豪アレクサンドル・デュマが書いた小説の中で最も有名なのが、「三銃士」と「モンテ・クリスト伯」だ。世界で最も広く読まれ、愛されてきた小説の一つでもある。日本では、「巌窟王」というタイトルでも有名だろうか。復讐劇の金字塔的作品であり、昨今のリベンジアクション映画を観慣れた者にとっては、本来の復讐とは斯くあるべき、と気づかされる古典的名作だ。映画としては、2002年にアメリカ・アイルランド合作で製作されているが、エンディングを含め、本作とは違ったストーリーテリングが成されている。今作は、フランスで製作された大長編大作となっており、エレガントな作風も込められた、実におもしろい復讐劇が展開されていく。主人公は、若き航海士のエドモン・ダンテス。つまり、モンテ・クリスト伯が最初から登場しているわけではない。リスクを顧みず、人道的な振る舞いをする人格者であるダンテスは讃えられるが、気に食わない人間もいるわけで徒党を組むわけだ。それ故に無実の罪で投獄される。だが、その裏側では意外な人物の関係性も発覚し、どのような物語が展開されていくのか、とワクワクし惹き込まれていく。投獄された後にも予想外の人物と出会うことで、”モンテ・クリスト伯”が誕生するのだから、興味深い。そして、実に巧妙な復讐劇が繰り広げられていくのだ。その詳細を此処に書くのは不毛であり、「モンテ・クリスト伯」或いは「巌窟王」を読んだことがないのなら、本作を観て大いに楽しんでみてはいかがでしょうか。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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