長尾さんの子役時代にCM出演の大阪スポットをオススメ!『恋に至る病』長尾謙杜さんと山田杏奈さんと廣木隆一監督を迎え公開記念舞台挨拶開催!
初恋の相手とある約束を交わした内気な男子高校生が、同級生の相次ぐ不審死をきっかけに、彼女への疑念と恋心のはざまで揺れ動く様を描く『恋に至る病』が全国の劇場で大ヒット上映中!10月28日(火)には、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田に長尾謙杜さんと山田杏奈さんと廣木隆一監督を迎え、公開記念舞台挨拶が開催された。
映画『恋に至る病』は、SNSを中心に反響を呼んだ斜線堂有紀さんによる恋愛小説を、なにわ男子の長尾謙杜さんと『ゴールデンカムイ』の山田杏奈さんの共演で映画化。内気な男子高校生とクラスの人気者女子の不器用な初恋を軸に、同級生の不審死や恋人への恐ろしい疑惑が入り混じる、ピュアで刺激的なラブストーリー。他人と深い関係を結ばないように生きてきた内気な性格の高校生である宮嶺望は、転校先の学校で、誰からも好かれるクラスの人気者である寄河景と出会う。周囲との距離を保とうとする宮嶺に対して、景は持ち前の明るさで距離を縮め、2人は次第に一緒に過ごす時間が増えていく。そんなある日、同級生の根津原が近所で遺体となって発見される。さらに、その後も同級生の不審死が相次ぐ中、宮嶺は大切な景が事件に関わっているのではないかという疑惑を抱きはじめる。それでも彼女を思う気持ちを抑えることができず…
宮嶺の両親を忍成修吾さんと河井青葉さん、連続不審死事件を捜査する刑事を前田敦子さんが演じ、宮嶺や景と同じ高校に通う学生役で醍醐虎汰朗さん、中井友望さん、中川翼さん、上原あまねさん、小林桃子さん、井本彩花さん、AmBitiousの真弓孟之さんが出演。『月の満ち欠け』の廣木隆一監督がメガホンをとった。[配給:アスミック・エース]
Ⓒ2025『恋に至る病』製作委員会
今回、上映後に長尾謙杜さんと山田杏奈さんと廣木隆一監督が登壇。会場が盛り上がる中、内気な男子高校生の宮嶺望を演じた長尾さんは「今日こうやって僕の地元の大阪でイベントを開催することができて本当に嬉しいな、と思っています。短い時間ではありますが、皆さんとのこの空間を楽しいものにできたらいいなと思います。本日はどうかよろしくお願いいたします」と挨拶。宮嶺が転校してきた学校の人気者である寄河景役の山田さんは「皆さんと一緒に楽しい時間を過ごしながらたくさんお話できたらなと思っています」と挨拶。続いて本作の監督を務めた廣木監督からは「映画と同じくらいトークも盛り上がっていけると嬉しいです」と意気込みを込めて挨拶した。
724席ある、非常に大きな会場が満席となり、関西ならではの熱気ある雰囲気に「本当に嬉しい!」と喜ぶ長尾さんに、公開されて5日が経った本作の反響について聞くと「友達や両親も観にいってくれたみたいで。良かったよーという声をいただけたので嬉しかったです」と喜びをみせる。山田さんも「友達や私の両親も観てくれていて、あれってこうなの?こうゆうことなの?と興味を持って聞いてくれる人が多く、観た人によって様々な感想が生まれるんだなと感じました」と実感した様子。廣木監督は「様々な話を聞けて、今日という日を迎えられてホッとしています」と安堵したことを告白。

宮嶺と景の恋は純愛なのか洗脳なのか、見た方によって受け取り方が分かれることで話題の本作。どう受け止めているのかを聞かれると、長尾さんは「観てくださった方によって考え方や捉え方は全然違うんじゃないかな、と思います。皆さんにも聞いてみますか?」と会場にどちらか思う方に拍手してくださいと質問を投げかけ、会場は半分半分の拍手に分かれた。それを見て「本当にこれくらい綺麗に分かれるんだな、と感じます」と納得の様子で頷いた。山田さんは「『私はこうだと思う』という皆さんの意見をネットで見ていて、色んな感想が生まれることは素晴らしい事だなと思います」と話し、景という人物を演じるにあたって「最初は純愛なのか洗脳なのか、どっちかじゃないといけないんじゃないか、と思いながら、景という役を嚙み砕いていきましたが、途中から白か黒かハッキリ決めるものでもないんだな、と思って、そんな気持ちで景を作っていったりしていたので、色んな感想が生まれるのが嬉しいです」と語る。続けて、役を演じる上で「人物紹介の所にカリスマ性があると書いてあって、カリスマ性を出さなきゃ!と試行錯誤したりとか、景が生活している中でどこか芝居をしているような所もあって、それをどうやって出すか、宮嶺への想いはどう作ろうか等、葛藤しつつ、一面的でないおもしろい人物だな、と思いながら演じました」と役への想いも明かした。長尾さんは「シンプルに演じよう、と心がけていました。一番大切なのは景との関わり方だ、と思っていて、景の事しか考えず、二人の関係性や矢印がちゃんとできていたら映画として成立する、と思ったので、そこを意識しながら撮影しました」と話す。廣木監督からは「二人が出会ってお互いを信じあう所までいければ大丈夫かと思ってやっていきました」と撮影への気持ちを話すと、「二人ともスッと入ってスッと芝居をしてスッと帰っていくんです。これができるのは本当にすごい事で、これがスクリーンに出たらいいなと思って撮りました。これを伝えようとしていました」と熱弁。それに対し長尾さんからは「嬉しいです!それを撮ってもらって映画になったので良かったです」と感謝を伝えた。山田さんも「廣木さんにそう思ってもらっていたという事が私も嬉しいです」と笑顔を見せた。

長尾さんの地元である大阪についてMCから、おかえりなさいと伝えられ、長尾さんから笑顔の「ただいまです」が出ると会場からは大きな拍手が起こる。大阪の雰囲気について聞かれると「暖かく迎えくださっているなと感じます」と話す長尾さんに「山田さんに大阪案内するならどこに連れていきますか?と質問があり「パッと出てきたのはユニバですけど、『恋に至る病』の撮影期間中に山田さんが別のお仕事でユニバに行く機会があったらしいので…」ということで、USJ以外で改めて聞くと「いっぱい観光スポットはあると思うけど、海遊館じゃないですか?」と話すと会場からは騒めきが。実は、子役時代に海遊館のCMに出演していたエピソードを長尾さんが明かし、先日そのCMを観た山田さんが「『かいゆうかんっ!』て言ってたよね」と笑うと、長尾さんも一緒に「かいゆうかんっ!」と呼応。会場からは笑いと拍手が起こった。山田さんは「映画でも水族館は大事な場所だし、ぜひ行きたいです」と頷いた。また、山田さんからは「大阪に観光メインで行ったことがないので、まずはちゃんと旅行にいきたいです。USJもすっごく楽しかったので、また行きたいし、あとは大阪にいる高校時代の友達の家にも行きたいです」と話した。ゾンビなども登場するUSJのハロウィンシーズンについて聞かれた2人だが、長尾さんは「ゾンビ系の怖さは意外と大丈夫」、山田さんからは「ハロウィンシーズン行ってみたいです。動画だけはすごく見ているのですが、振り付けも覚えていつか一緒に踊ってみたいです!」と明かす。また、大阪のどこかで廣木監督に映画を撮ってもらうならどこがいいか、と聞かれた長尾さんは「意外と街中の方が良い気がしていて、商店街を舞台にした作品や御堂筋の昔を撮ってもらうと素敵な作品になりそう!」と期待をこめる。それに対し廣木監督は「いいですね。よく酒飲んでるおっさんとかいそうで(笑)」と会場の笑いを誘った。そんな映画に主演するなら役は?と聞かれ、長尾さんは「僕が出るんですか?」と驚き、会場は爆笑。「串カツ屋さんの跡継ぎとかですかね?なんだその作品(笑)。いい感じになればいいです」と妄想を膨らませた。

また、作品にちなんで、いま夢中になっている事を聞かれ、長尾さんからは「この期間に答えすぎていて、言ってない事を言いたいんです」と山田さんと相談をはじめ「その間に廣木監督、この質問を監督が答えてるのをあまり見ていないのでお願いします!」と無茶ぶり。これに対し、廣木監督は「んーなんかあります?」とMCに逆質問で会場の笑いを誘った。MCと監督の場繋ぎトークで盛り上がる中、山田さんから手が挙がり「映画館の中で一番よく見える席はどこか探すことが好きです」と回答。長尾さんからは「今日も朝飲んだんですけど、“ホットミルク“が好きです。カフェとかに行ってもホットミルクを頼みます」と明かす。続けて「カフェに行った時はコーヒー豆を使ったメニューを頼むことが多いと思いますが、一回飲んでみてください。本当に美味しいので!」と笑顔がはじけ、「家ではマグカップにキャラメルかけてチンして飲んでいます。お箸で表面を必死に溶いて(笑)」と語ると会場からは拍手が起こった。

最後に、廣木監督は「様々なことを詰め込んでいる映画です。私もそうなるな、とか、これはどうゆうことなのかな?と思うような要素を詰め込んだ映画にしたいな、と思って、そしてキャストの皆さんのおかげで無事思い通りに完成しましたので、また二度三度見てください」と挨拶。山田さんからは「観ていただく方によって感想が色々生まれる作品だと思いますし、一度見て、さらに二度目に観てもらうと、ここはこうだったのか、という発見があるような映画となっています。何度でも楽しんでもらえたらと思います。どうぞこの後もよろしくお願いいたします」と挨拶。長尾からは「本日は短い時間ではあったんですけど、こうやって皆さんと楽しい空間ができて良かったなと思います。純愛かな、洗脳かな等と様々に思うところがあると思うんですけど、友達とかとシェアして考察して、何度か観て、さらに楽しんでもらえたら嬉しいです」と挨拶をし、会場があたたかい拍手に包まれる中、舞台挨拶は幕を閉じた。
映画『恋に至る病』は、全国の劇場で大ヒット上映中!関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都や九条のT・ジョイ京都、兵庫・神戸の109シネマズHAT神戸やOSシネマズ神戸ハーバーランド等で公開中。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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