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メニュー開発のため毎年休業する革新的なレストランに密着した『ムガリッツ』がいよいよ劇場公開!

2025年9月16日

ミシュランで二つ星を獲得したスペイン・バスク地方の名門レストラン“ムガリッツ”の厨房に潜入し、研究開発チームの人々とシェフたちが、実験的な料理を作り上げていく現場に密着した『ムガリッツ』が9月19日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『ムガリッツ』は、毎年11月から4月の半年間をメニュー開発に充てるため休業する、スペインの有名レストラン「ムガリッツ」の革新的な料理が生み出される過程を追ったドキュメンタリー。ミシュランガイドに「レストランを超えた存在」と評され2つ星を獲得した、スペインのバスク地方にある名店「ムガリッツ」。アーティスティックなオブジェだけを乗せたテーブル、カトラリーを使用せず手や舌を直接使って味わう料理など、従来のレストランコードを崩した独自の世界観で、これまでにない食空間を生み出してきた。毎年11月から5月の6ヶ月間は休業し、スタッフ総出でメニュー開発に専念する。その年に誕生した料理が翌年以降に提供されることはなく、革新的なメニューはつねに更新され続ける。『REC レック』シリーズをはじめとするホラー作品で知られ、自身もムガリッツの熱心なファンであるパコ・プラサ監督が、その創造の秘密を解き明かすべく厨房に潜入し、研究開発チームやシェフたちによるメニュー開発の舞台裏を映し出す。

 

 

映画『ムガリッツ』は、9月19日(金)より全国の劇場で公開。関西では、9月19日(金)より、大阪・梅田のテアトル梅田、京都・烏丸御池のアップリンク京都、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸で公開。また、10月10日(金)より兵庫・尼崎の塚口サンサン劇場でも公開。

1年の半分をメニュー開発に専念する、ミシュランで二つ星を獲得した名門レストラン“ムガリッツ”。半年も”営業”しないことで経営は成立するの!?と驚いてしまう…だが、メニュー開発だけでこれだけのエネルギーを用いるのなら、それはやむを得ないことであると納得せざるを得ない。本作で特にスポットがあてられたのは、骨のようなものを石で砕いて中にある骨髄液のようなものを味わう、といったメニュー。糖アルコールの一種であるマンニトールを用いて骨のようなものを作っており、骨に見せるためのリアリティと共に、メニューであることへの探求心や拘りに驚くばかり。そういったことまで考える必要があるのか、と絶句せざるを得ない。牛の出汁とスジを用いて骨髄液を再現しており、実際に食べる行為についての想像力は多様性に満ちていた。最終的に、骨を砕いて骨髄液を吸い出す、というシチュエーションがどういったことであるか、と理解した上でメニューを完成させていることに圧倒されてしまう。それは、他のメニューへの拘りにも影響していることにも気づかされる。なお、そんなムガリッツの中でも日本食に関するトピックが挙げられているのが、ほっこりさせらえた。本作を最後まで観終えると、ミシュランで二つ星を獲得し皆に評される程の権威があることに納得するしかない。だが、自身がこれを味わい尽くせるか、自信はないのだが…

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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