自主映画監督が偶然出会った女性と一泊二日の小さな旅に出る『Good Luck』が第20回大阪アジアン映画祭のインディー・フォーラム部門で上映!

©2025「Good Luck」製作委員会(別府短編プロジェクト・TAMAKAN・theROOM)
自主映画監督が偶然出会った女性と一泊二日の小さな旅に出る姿を描く『Good Luck』が第20回大阪アジアン映画祭のインディー・フォーラム部門で上映された。
映画『Good Luck』…
吉山太郎は自主映画を作る自称映画監督。自主映画のコンクールに入選し大分県に行くが、上映会で映画を厳しく批判されてしまう。翌日、太郎は昨日の映画を偶然観に来ていた砂原未希という女性に出会い、2人で一泊二日の小さな旅に出る。
本作は、『喜劇愛妻物語』『雑魚どもよ、大志を抱け!』の足立紳監督最新作。主演を『SUPER HAPPY FOREVER』の佐野弘樹さんが務め、共演は『Chime』の天野はなさん。ユニークな役柄で剛力彩芽さん、板谷由夏さんらも出演。別府短編映画祭の企画から生まれた長編作品。
©2025「Good Luck」製作委員会(別府短編プロジェクト・TAMAKAN・theROOM)
映画『Good Luck』は、3月22日(土)20:45よりテアトル梅田でも上映。

足立紳監督の作品が大阪アジアン映画祭で上映される…それだけで注目したい本作。そもそもは、別府短編映画祭の企画で撮る短編作品のはずが長編作品になってしまった、という…そんなことがあるんだ。本作で描かれる自主映画監督は、足立監督の若き頃を描いていそうに思えないことはない。自主映画のコンクールで入選し、いざ大分県に伺ってみたら、映画祭の主催者に批判されるだけ…え、そんなことある!?これは、一体どういうことなんだ、と聞くために入選させて監督を呼んで舞台挨拶をさせるっていう。自主映画への愛情を拗らせておかしくなった人だろうか…でも、実際にいるかもしれませんね、こんな人…ということはさておき、嫌になった監督は、隣町へ向かい、自分の趣味を満喫しようとしたら、前日に作品を観ていたお客さんと緩やかな旅をすることに…旅先のこんな出会い、良いですよね。決して自分からは声をかけることが出来ないけど、誘ってもらえるなら、別に応じてもいいかな…分かります。一期一会でしかないけれど、あわよくば異様な盛り上がりに!?吊り橋効果なるものがありますが、本作では吊り橋も登場するので、何十にも意味を込めた脚本が書かれているな、と気づかされる。なお、作中には、板谷由夏さんや剛力彩芽さんがいきなりぽっと出てくるので、そんな遊び心にも注目してみてはいかがでしょうか。

- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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