猟奇殺人鬼のジグソウが命を粗末にする者に生死を賭けたゲームを行わせるサイコスリラー『ソウX』がいよいよ劇場公開!
©2024 Lions Gate Ent. Inc. All Rights Reserved.
『ソウ』と『ソウ2』の間を舞台に、余命宣告された末期がんの男が、危険な治療詐欺の復讐のため、関係者に死のゲームを仕掛けていく『ソウX』が10月18日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『ソウX』は、猟奇殺人鬼ジグソウが仕掛けた死のゲームを描くスリラー映画「ソウ」のシリーズ第10作。大ヒットを記録したシリーズ第1作『ソウ』とその続編『ソウ2』の間に位置する物語で、ジグソウにとって最も個人的な、知られざるゲームの顛末を描く。末期がんで余命わずかと診断されたジョン・クレイマーは、患者セラピーで知り合った男から、がんを治せる医者がいるという非認可の医療施設を紹介される。わらにもすがる思いでメキシコへ向かった彼は、そこで実験的な医療処置を受け、無事成功したかに見えた。しかし再検査の結果には全く改善が見られず、自分が詐欺師たちに騙されたことを知る。復讐を決意したジョンは主犯格の男女4人を拉致して狂気の拷問装置に拘束し、次々と究極の選択を迫っていく。
本作では、ジグソウことジョン・クレイマー役のトビン・ベルとアマンダ役のショウニー・スミスが引き続き同役を演じる。シリーズの生みの親であるジェームズ・ワンとリー・ワネルが製作総指揮に名を連ね、『ソウ6』『ソウ ザ・ファイナル 3D』のケビン・グルタート監督がメガホンをとった。
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映画『ソウX』は、10月18日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都、兵庫・神戸のOSシネマズ神戸ハーバーランド等で公開。
全米公開から約1年。遂に『ソウX』が日本にやってくる。深夜にケーブルテレビで放送されていた本シリーズを両親に内緒でこっそり見たときの衝撃は今でも覚えている。美学やこだわりが詰まった残虐なデスゲームと驚愕のどんでん返し。自分にとってはじめてグロテスクなものに触れる体験だった。そんな思い出深いシリーズの最新作が見られるなんて!
まず唸らされたのが、ジグソウことジョン・クレイマーのパーソナルな一面に改めてフォーカスしたこと。これまでのシリーズでもジョンがゲームを行う理由は描かれてきたが、振り返ってみると凄惨なゲームやどんでん返しばかり注目されてしまう傾向があった。しかし、今作はジョンの絶望と憤りをきちんと描く。すがるような想いで助けを求める患者たちを騙す女詐欺師は命の重さを理解していない。よりにもよってジグソウをターゲットにしてしまったことにより、関係者は強制的にゲームに参加させられることになる。
女詐欺師は言う「あんたはイカれた殺人鬼でしかない」と。確かにジョンは所詮ただの殺人鬼でしかない。それでもジョンはなぜゲームをするのか。物語の中で彼の矛盾と哲学にしっかり向き合っていて見事だ。そして、ゲームの行方は予測不可能な展開に。シリーズお馴染みのクライマックスのネタバラシシーンは必見だ。
また、シリーズファンとしてはアマンダの登場もアツい。今作は『ソウ』と『ソウ2』の間に起こった物語なので、重要キャラクターである彼女が登場するのも頷ける。そして、シリーズを追いかけてきた人なら気付くだろう。あのキャラクターは出ないのか?と。その答えはぜひ映画館で確かめてみてほしい。
fromマリオン
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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