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韓流ブームの火点け役ともいえるスパイアクションを4Kデジタルリマスター版として上映する『シュリ デジタルリマスター』がいよいよ劇場公開!

2024年9月10日

©Samsung Entertainment

 

要人暗殺を調べていた韓国の情報部員の2人が、北朝鮮の女性工作員の追跡中にテロの脅威を知る『シュリ デジタルリマスター』が9月13日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『シュリ デジタルリマスター』は、南北の分断による対立や悲劇を韓国の情報局員と北朝鮮の女性スナイパーの悲恋を、ミステリーやアクション、ラブストーリーなどさまざまな要素が巧みに絡み合いながら描く。1998年、結婚を間近に控える韓国情報部のユ・ジュンウォンは、相棒のイ・ジョンギルとともに、多発する暗殺事件の捜査を進めていた。犯人と目される北朝鮮の女性工作員を追うなかで、驚異的な破壊力をもった液体爆弾を用いたテロ計画の存在を突き止めるジュンウォン。同じころ、ソウルのスタジアムでは韓国と北朝鮮の両国首脳が列席するサッカー南北交流試合の準備が進んでいた。

 

本作は、1999年に韓国で製作・公開されて大ヒットとなったスパイアクション大作。公開当時の韓国で『タイタニック』を超える観客動員621万人となる大ヒットを記録。2000年に公開された日本でも大きな話題となり、以降に広まった韓流ブームの礎を築いた作品としても知られる。タイトルの「シュリ」は朝鮮半島に生息する淡水魚の名前で、劇中では北朝鮮スパイのコードネームとして使用されている。『八月のクリスマス』のハン・ソッキュ、これが本格スクリーンデビューとなったキム・ユンジンに加え、本作の後に『オールド・ボーイ』等で活躍するチェ・ミンシク、『パラサイト 半地下の家族』のソン・ガンホと、韓国映画界を代表する実力派キャストが共演。今回、デジタルリマスター版でリバイバル公開される。

 

©Samsung Entertainment

 

映画『シュリ デジタルリマスター』は、9月13日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のテアトル梅田、京都・烏丸御池のアップリンク京都、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸等で公開。

2000年に日本でも公開された『シュリ』。大阪では、旧テアトル梅田で公開され、劇場の歴代動員記録第4位となる、ヒットする韓国映画の火付け役となった作品だ。私自身、当時は劇公開の翌年にソフトで拝見した覚えがある。大学生ながらに、スパイ映画に南北問題を絡めることで、これほどに興味深い喜怒哀楽たっぷりのエンターテインメント作品が出来上がるのだな、と驚いた覚えがある。その後、近年のおもしろい韓国映画を幾つも劇場で鑑賞してきた現在、リマスター版として改めて本作を観てみると、公開当時に注目を集めていた『八月のクリスマス』のハン・ソッキュ以外にも、ソン・ガンホやチェ・ミンシクといった、今やベテラン俳優と云われる方々の若き姿が興味深かった。また、俳優の声を聞くだけでも、ヒットする韓国映画では常連の方々が出演しているようにも気づかされ、どれだけ『シュリ』が偉大な作品であるかと認識する次第だ。権利関係の事情により長らくリバイバル公開が出来なかったようだが、ようやくその問題も解消し、様々な韓国映画が日本でも劇場公開されるようになった現在において、リマスター版が公開されるのは喜ばしい限りだ。是非とも配信だけでなく、劇場の大きなスクリーンで本作を大いに体感してみてはいかがだろうか。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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