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新人警察官がギャング主演の映画を撮影!?『ジガルタンダ・ダブルX』がいよいよ劇場公開!

2024年9月10日

©Stone Bench Films ©Five Star Creations ©Invenio Origin

 

1970年代のインド南部タミル地方で、着任目前に殺人容疑で逮捕された新人警察官が、復帰の条件に出されたある暗殺計画の模様を、社会批判を交えて描く『ジガルタンダ・ダブルX』が9月13日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『ジガルタンダ・ダブルX』は、インド・タミル語映画界の鬼才カールティク・スッバラージ監督によるギャングスターミュージカル「ジガルタンダ」のシリーズ第2作。前作とのストーリー上のつながりは薄く、映画好きなギャングの親分と彼を暗殺するため映画監督になりすました新人警察官の思いがけない運命を、激烈な社会批判を盛り込みながら活写する。1970年代のインド南部タミル地方。小心者の新人警察官キルバイは不可解な殺人事件に巻き込まれて投獄され、復職の条件としてギャングの親分シーザーの暗殺を命じられる。クリント・イーストウッドの西部劇が大好きなシーザーに接近するため、キルバイはサタジット・レイ門下の映像作家と身分を偽り、シーザーを主演にした映画の監督に立候補。シーザーはキルバイを抜てきするが、2人の運命は思わぬ方向へと転がり始める。

 

本作では、『ピザ 死霊館へのデリバリー』のカールティク・スッバラージが監督を務め、ダンス振付師出身の俳優ラーガバー・ローレンスがギャングの親分シーザー、『女神たちよ』のS・J・スーリヤーが警察官キルバイを演じ、『グレート・インディアン・キッチン』のニミシャ・サジャヤンが共演した。

 

©Stone Bench Films ©Five Star Creations ©Invenio Origin

 

映画『ジガルタンダ・ダブルX』は、9月13日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・心斎橋のイオンシネマシアタス心斎橋や難波のなんばパークスシネマ、神戸・三宮のkino cinema 神戸国際等で公開。

カールティク・スッバラージ監督による1作目『ジガルタンダ』では、壮絶なギャングの抗争をテーマにした映画をつくるために、凶悪なギャングのボスをリサーチしていきながら、予想外の展開を繰り広げていった。プロットだけでもおもしろい1作目だが、2作目である本作では、作品に通ずる精神性は同じでありながら、新人警察官が映画監督となり、ギャングのボスを主役にした映画を撮ることになるが、最終的に観る者の心に訴えていく作品として仕上がっている。今作でのギャングのボスはクリント・イーストウッドの西部劇が大好きな男。対して、主人公は、インド映画の中でもアート映画系統の巨匠であるサタジット・レイ監督を師匠とした男だ。この2人が対峙して映画を作ろうとするコンセプトは興味深いのだが、気づけば実録映画を撮っているようで、他にはないメタ構造が仕込まれている。そのまま、この路線で最後まで描き切るのか、と思っていたら、様々な伏線を回収するが如く、急展開を見せられ、驚かされてしまった。まさに、喜怒哀楽を詰め込んだインドならではのエンターテインメント作品として仕上がっている。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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