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横浜を舞台に愛と不条理に満ちた3つの物語を描く『YOKOHAMA』がいよいよ劇場公開!

2024年4月16日

©2024 TerraceSIDE

 

横浜を舞台に“何かが起こる街”と称するみなとみらいを中心に3つのエピソードが展開される『YOKOHAMA』が4月19日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『YOKOHAMA』は、「狂想」をテーマに、横浜を舞台に愛と不条理と狂気に満ちた3編のサスペンススリラーが展開されるオムニバス映画。妻に捨てられた男と彼の家の前に包丁を持って横たわっていた女の奇妙な共同生活を描く金子監督作「贋作」、火事で家族を亡くした富豪が家族そっくりな人間を拉致して“仮族”として暮らし始める姿を全編ワンカットで描いたヨリコ監督作「横濱の仮族」、自殺したとされる特殊造形アーティストの他殺を疑う映画プロデューサーが彼の所属していた工房の経営者のもとを訪ねる姿を描いた中村監督作「死仮面」で構成されている。

 

本作では、俳優の中村優一さんが初プロデュース・初監督に挑み、『僕らはみーんな生きている』の金子智明監督、『BIRTHDAY』『2FATE』のヨリコジュン監督と競作した。「仮面ライダーアギト」の賀集利樹さん、『僕らはみーんな生きている』の鶴嶋乃愛さん、『タロット探偵ボブ西田』の高山孟久さん、『人生の着替えかた』の秋沢健太朗さんらが出演している。

 

映画『YOKOHAMA』は、4月19日(金)より全国の劇場で公開。関西では、4月19日(金)より大阪・梅田のシネ・リーブル梅田や心斎橋のシネマート心斎橋、京都・烏丸御池のアップリンク京都、4月20日(土)より神戸・新開地のシネマ神戸、4月26日(金)より京都・桂川のイオンシネマ京都桂川で公開。

横浜を舞台にした3編のサスペンススリラーなオムニバス作品。どの作品も狂気に満ちたシチュエーションから始まるのだが、惑わされながら、真実がどこにあるのか探求しながら観てしまう作品ばかりだ。第一話の「贋作」は、妻に捨てられた男と彼の家の前に包丁を持って横たわっていた女の奇妙な共同生活、というツッコミどころがあり過ぎる設定。男は女から次第に狂気が伝搬され、気づけば、男の狂気が増していくようにも見えてしまう。最終的に彼が選んだ行動とは…そして女の運命を察してみると、ぞわぞわっとしてしまった。そして、第二話の「横濱の仮族」。火事で家族を亡くした富豪が家族そっくりな人間を拉致して“仮族”として暮らし始める…ってなんじゃ、そりゃ!あくまで本物の家族ではなく、”仮”という設定ではあるのだが、気づけば、本物の家族のようになってしまったり、それでも偽物でしかない会話だったりする。最終的に真実はそういうことなの!?と驚かされてしまう。最後に、第三話の「死仮面」。特殊造形を営む男の殺人を疑い、迫っていく姿を追っていく物語。特殊メイクによっていかにもな”狂人”を表現するが、中の人は普通の人間であることを演じているのが翻って狂気じみていた。次第に狂気は度を増していき、本人が何者であり何者の姿を見ているのか分からなくなっているようで、恐ろしい作品でもあった。よくぞ狂気を一つのテーマにした三者三様な作品を一つに纏め上げたことに感服する次第だ。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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