Pay money To my Painの軌跡を追ったドキュメンタリー映画『SUNRISE TO SUNSET』がいよいよ劇場公開!
©2023 Warner Music Japan Inc.
ロックバンドPay money To my Painを追ったドキュメンタリー『SUNRISE TO SUNSET』が11月17日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『SUNRISE TO SUNSET』は、ロックバンドPay money To my Painの軌跡をたどったドキュメンタリー。若者たちの間で伝説の存在となっているラウドロックバンドであるPay money To my Pain。2004年に結成され、2006年にメジャーデビューを果たした彼らは、その研ぎ澄まされた感性で唯一無二の存在へとのぼりつめていった。しかし2012年12月30日、ボーカルのKが急逝。そして1年後の2013年12月30日にバンドは活動休止となった。それから7年後となる2020年、レーベル直系の後輩であり現在のラウドロックシーンを牽引するバンドであるcoldrainからの熱烈なオファーにより、BLARE FEST.で一夜限りの復活を果たし、新旧ファンを熱狂させた。活動休止から10年の節目に制作された本作は、残されたメンバーや彼らをリスペクトする者たちの証言、貴重な未発表映像やBLARE FEST.の模様などを通して、彼らの歩みとその影響力を描き出す。
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映画『SUNRISE TO SUNSET』は、11月17日(金)より全国の劇場で公開。関西では、11月17日(金)より大阪・梅田の T・ジョイ梅田や京都・九条のT・ジョイ京都、11月24日(金)より神戸・三宮のシネ・リーブル神戸等で公開。
2003年、Kさんが所属していたGUNDOGの雑誌広告を見た時、テキスト情報だけであるにも関わらず、途轍もないカリスマ性を備えたヴォーカルがいるバンドが世に放たれたんだな、というインパクトが大きかったことを憶えている。世界のバンドと対峙出来る、新たな若手バンドの登場にワクワクしていた。そして、気づけば、GUNDOGは活動を停止し、新たにPay money To my Painの結成だ。Kさんのカリスマ性は変わらず、GIRAFFEやdrug store cowboyを組んでいたメンバーだと知り、期待は高まるばかり。本作を観れば分かるが、メンバー全員が各々のポジションでストイックなパフォーマンスを繰り広げており、当時、日本のロックシーンの中でも先鋭的であった。当初は、頻繁にLIVE活動しているわけでもなかったので、知る人ぞ知るバンドであったかもしれない。だが、本作を観て、Kさんがアメリカで自らを追い込んだ生活の中で楽曲制作に取り組んでいたを知ることが出来た。とはいえ、Kさんが帰国後、コンスタントにリリースやLIVEが行われたのは、ファンにとっては有難い限り。今作では、一作毎に制作を丁寧に追いかけているので、当時の彼等の本音を知れるのは嬉しい。その裏では、Kさんがさらに自らを追い込んで、あのような最期になってしまうとは…夭逝、としか言いようがない。だからこそ、coldrainがBLARE FEST.2020に迎えてくれたことがどれほど感激で感慨深いものか。もう二度と観れないあのステージを本作では存分に収録している。嘗てPay money To my Painというバンドが世界に向けたシーンで最先端を突っ切っていたことを十分に伝えてくれる渾身の一作を劇場で堪能してほしい。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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