墜落した麻薬輸送機のコカインをクマが食べてしまった事件から着想を得た『コカイン・ベア』がいよいよ劇場公開!
©2022 UNIVERSAL STUDIOS
不運にもコカインで狂暴化したクマに出会った人々を描く『コカイン・ベア』が9月29日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『コカイン・ベア』は、コカインを食べて凶暴化したクマが巻き起こす騒動を実在の事件に着想を得て描き、アメリカでSNSを中心に大きな話題を集めたパニックアドベンチャー。1985年。運び屋アンドリューはセスナ機に積んだ大量のコカインをジョージア州の森に投下するが、自分自身も誤って落下し死んでしまう。雇い主の麻薬王シドは、信頼するフィクサーのダヴィードにコカインの回収を命じる。一方、絵を描くことが大好きな13歳の少女ディーディーは友人と学校をサボって森へ向かうが、そこで大量のコカインを食べて凶暴になったクマに遭遇。麻薬王一味、子どもたちとその母、警察、レンジャーら、それぞれの思惑が絡みあい、事態は思わぬ方向へと転がっていく。
本作の出演は『猿の惑星:新世紀』のケリー・ラッセル、『ストレイト・アウタ・コンプトン』のオシェア・ジャクソン・Jr.、『ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー』のオールデン・エアエンライク、『グッドフェローズ』のレイ・リオッタ。監督は『ピッチ・パーフェクト2』のエリザベス・バンクスが務めた。
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映画『コカイン・ベア』は、9月29日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条や七条のT・ジョイ京都、兵庫・西宮のTOHOシネマズ西宮OSや神戸のOSシネマズ神戸ハーバーランド等で公開。
墜落した麻薬輸送機のコカインをクマが食べてしまい騒動を巻き起こす事件が本当にあったなんて…日本ではなかなか想像できない出来事だと慄いてしまう。しかも、映画化する視点が興味深く、見逃すわけにはいかない作品だ。本作に登場するコカインを食べてしまったクマは実にユニークに描かれている。コカインによって幻覚が見えてしまったクマの姿は可愛いらしくも見えてしまう。しかし、獲物を見つけた際には、既にキマっていて壮絶なる恐怖の巨体として襲っているとしか見えない。ユーモアたっぷりの作品ではあるが、本格的な動物パニックアドベンチャー作品である。観る者にとっては、緩和と緊張の繰り返しによって飽きない画作りがなされていた。クマを中心にコメントしたが、あくまでも本作の出来事をもたらしたのは、麻薬密輸人や麻薬王一味だ。偶然にもクマに遭遇した親子やレンジャーらが巻き込まれてしまう群像劇としても描かれている。1985年という舞台設定であることから、1980年代のテイストをたっぷりと盛り込んでおり、当時のスプラッター映画好きも注目の作品として存分にレコメンドしたい。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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