1955年頃のアメリカ、砂漠にある架空の街アステロイド・シティを舞台にした物語『アステロイド・シティ』がいよいよ劇場公開!
©2022 Pop. 87 Productions LLC ©2023 FOCUS FEATURES, LLC.
隕石のクレーターを観光名所にしている町で開かれた科学賞受賞式で、招かれた人々がある事件に襲われる『アステロイド・シティ』が9月1日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『アステロイド・シティ』は、砂漠の街に宇宙人が到来したことから巻き起こる大騒動を独特の世界観で描いたコメディ。1955年、アメリカ南西部の砂漠の街アステロイド・シティ。隕石が落下して出来た巨大なクレーターが観光名所となっているこの街に、科学賞を受賞した5人の少年少女とその家族が招待される。子どもたちに母親が亡くなったことを言い出せない父親、映画スターのシングルマザーなど、参加者たちがそれぞれの思いを抱える中で授賞式が始まるが、突如として宇宙人が現れ人々は大混乱に陥ってしまう。街は封鎖され、軍が宇宙人到来の事実を隠蔽する中、子どもたちは外部へ情報を伝えようとするが…
本作は、『グランド・ブダペスト・ホテル』のウェス・アンダーソン監督が手掛け、キャストにはジェイソン・シュワルツマン、エドワード・ノートンらアンダーソン監督作の常連俳優陣に加え、スカーレット・ヨハンソン、トム・ハンクス、マーゴット・ロビーらが参加した。
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映画『アステロイド・シティ』は、9月1日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条や七条のT・ジョイ京都や烏丸の京都シネマ、兵庫・西宮のTOHOシネマズ西宮OSや神戸・三宮のシネ・リーブル神戸等で公開。
隕石のクレーターを観光名所にしている町で開かれた科学賞受賞式に招待された人々が遭遇する事件を描いた作品…だけれども、ウェス・アンダーソン監督は、そんなよくありそうな作品を手掛けるわけがない。『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』を手掛けた次の作品であり、冒頭からトリッキーな作品であることを見せつけてくる。しかも、そのトリッキーな演出はコンスタントに施されており、ちょっとでも見逃すと、作品についていけない!?かもしれない。相変わらず情報量の多いシーンが続いていくので、何を見せられているのか理解していくのも必至である…とツラツラと書いてしまったが、決して難しい作品ではない。科学賞受賞式に招待された子供達の家族が遭遇する不思議な出来事が描かれていくのを見ているだけでも十分に楽しめる。気づけばたっぷりと豪華なキャストに驚かされながら、本作の世界観にどっぷりと浸っていることだろう。やはりお洒落であることに事欠かせないウェス・アンダーソン監督の世界を堪能してみてほしい。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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