1950年11月27日に勃発した朝鮮戦争の戦闘の1つである長津湖の戦いを中国側の視点で描いた『1950 鋼の第7中隊』がいよいよ劇場公開!
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1950年に勃発した朝鮮戦争の中で激戦のひとつとして知られる“長津湖の戦い”を、中国側の視点から描く『1950 鋼の第7中隊』が9月30日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『1950 鋼の第7中隊』…
国共内戦後に帰郷した人民志願軍第9兵団の第7中隊長である伍千里は、兄の戦死を両親に告げる。間もなく中国は朝鮮戦争に参戦し、千里は再び従軍することに。弟の万里も同行を望むが、千里はそれを許さなかった。1950年9月、米軍を中心とする国連軍が仁川に上陸。第7中隊に戻った千里は自分を追って入隊した万里の姿を見つけ愕然とするが、その固い決意を知り彼に銃を渡す。前線へ無線機を届けるよう命じられた第7中隊は、米軍の容赦ない爆撃にさらされながら過酷な行軍を続けるが…
本作は、『さらば、わが愛 覇王別姫』のチェン・カイコー、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』シリーズのツイ・ハーク、『オペレーション:レッド・シー』のダンテ・ラムの3人が共同監督を務め、朝鮮戦争で国連軍と中国人民志願軍が初めて激突した「長津湖の戦い」を壮大なスケールで映画化。『ウルフ・オブ・ウォー』シリーズのウー・ジンが千里、『少年の君』のイー・ヤンチェンシーが弟である万里を演じた。
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映画『1950 鋼の第7中隊』は、9月30日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条、兵庫・西宮のTOHOシネマズ西宮OS等で公開。
チェン・カイコー、ツイ・ハーク、ダンテ・ラムという中国映画界では、ドラマやアクションをしっかりと作ることが出来る映画監督の3人を揃え、朝鮮戦争での人民志願軍の姿を捉えた作品。主人公を演じるのは、数々のアクションを見せてきたウー・ジンだから信頼できる。主人公の弟役として、『少年の君』のイー・ヤンチェンシーが演じたのは興味深い。関西では、大阪アジアン映画祭で上映された『少年の君』によって、注目の若手俳優となった。製作費270億円超えの作品であり、戦争スペクタクル作品として十二分に投資された作品だ。爆弾や手榴弾を巧みに用いて戦車をひっくり返す戦術には脱帽である。最終的に、米軍に対して、これでもか!と見せつける中国の姿には、2022年の今観てみると、様々な思いが過ってならない作品になっていくだろうか。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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