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ある母親殺しの事件にまつわる物語を演じる2人の女優を軸にしたホラー『ザ・ミソジニー』がいよいよ関西の劇場でも公開!

2022年9月13日

(C)2022『ザ・ミソジニー』フィルムパートナーズ

 

夏の山荘を舞台に、因縁のあるふたりの女優がある謎めいた事件をテーマに稽古しているうちに、事件現場が自分たちのいる場所ではないのか、と恐怖に陥る様を描きだす『ザ・ミソジニー』が9月17日(土)より関西の劇場でも公開される。

 

映画『ザ・ミソジニー』は、不気味な洋館を舞台に、呪われた事件を演じる2人の女優を描く。女優で劇作家のナオミは山荘を借り、かつて自分の夫を略奪した女優ミズキを呼んで芝居の稽古をすることに。芝居の題材となるのは、ある謎めいた母殺しの事件。マネージャーの男性である大牟田と共に山荘にやって来たミズキは、母を殺した娘の役を演じるうちに、この山荘こそが事件現場なのではないかと疑いを募らせていく。

 

本作は、『リング』シリーズの脚本などで知られるJホラーブームの立役者である高橋洋監督が、『霊的ボリシェヴィキ』以来4年ぶりにメガホンをとったホラー。『狂気の海』『翔んで埼玉』の中原翔子さんがナオミ、『父の愛人』の河野知美さんがミズキ、舞台を中心に活躍する横井翔二郎さんがミズキのマネージャーを演じる。

 

(C)2022『ザ・ミソジニー』フィルムパートナーズ

 

映画『ザ・ミソジニー』は、関西では、9月17日(土)より大阪・十三の第七藝術劇場より公開。また、京都・出町柳の出町座でも近日公開予定。

『ザ・ミソジニー』というタイトルを聞くと、女性嫌悪や女性蔑視を映画で表現し、鑑賞するのが辛くなる作品かと思っていたら、全く違った。前作が『霊的ボリシェヴィキ』であった高橋洋監督の作品であり、一筋縄ではいかぬホラー映画になっていた。ミソジニーという言葉は、男性⽀配の秩序から⼥性が逸脱することへの強い抵抗や反発だとされ、広い意味での偏⾒や性差別とは異なり、男性のみならず、⼥性にも⾒られる⼼的傾向といわれることから、幾重にも意味を重ねて本作を表したタイトルだと感じる。とある女性の死が大きな遺恨として残っていく中で、師弟関係にあるような女性2人の因縁を中原翔子さんと河野知美さんが圧倒的存在感を以て表現していた。高橋洋監督にしか表現できない独特の恐怖を存分に堪能あれ。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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