OUTRAGEが経験した過酷な日々を演じた若者達が、役と現実の自分がシンクロし変化を臨んでいく『鋼音色の空の彼方へ』がいよいよ劇場公開!
(C)2022「鋼音色の空の彼方へ」製作委員会
若者たちが名古屋の大須を拠点に活躍するヘヴィ・メタル・バンドであるOUTRAGEの歩みを辿り、成長していく姿を描く『鋼音色の空の彼方へ』が6月3日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『鋼音色の空の彼方へ』は、名古屋・大須を拠点に活動するメタルバンドであるOUTRAGEのデビュー35周年を記念して製作された劇映画。OUTRAGEの映画でメンバーを演じることになった4人の若者の葛藤と成長を、オール名古屋ロケで描き出す。ヘビーメタルを愛する朝倉みどりは、プロデューサーとしてメタルバンドのOUTRAGEが歩んだ軌跡を振り返る劇映画を製作することになるが、メンバー4人を演じるキャストには、サブカル俳優の山内聡、ネット配信歌手の前田徹、若手芸人の佐久間駿、新人俳優の加藤優馬という、メタルとは無縁な者たちが起用される。朝倉やバンド好きの共演者である可那子に導かれてヘビーメタルと役作りに没頭する4人は、OUTRAGEが経験してきた過酷な日々を演じる中で、自身が抱える苦悩やふがいない生き様を劇中の役と重ねあわせ、己と真摯に向き合っていく。
本作は、音楽評論家の伊藤政則さんが原案、OUTRAGEの映像作品を手がけてきた山田貴教さんが監督を務め、キャストやスタッフには名古屋で活動する人々が揃った。OUTRAGEのメンバーもカメオ出演している。
(C)2022「鋼音色の空の彼方へ」製作委員会
映画『鋼音色の空の彼方へ』は、6月3日(金)より全国の劇場で公開。関西では、6月3日(金)より心斎橋のシネマート心斎橋や京都・九条の京都みなみ会館で公開。また、神戸・新開地の Cinema KOBEでも近日公開。
名古屋・大須が生んだジャパニーズ・スラッシュメタルの祖「アウトレイジ」。バンドの35周年のキャリアを振り返る本作は、劇中劇でも同内容の映画を作るストーリーで、単なる伝記映画とは、一味も二味も違う。地元である名古屋に拘ってきたアウトレイジだからこそのキャスティングには、制作側のアウトレイジ愛が溢れ出ている。数あるシーンの中でも、ファンなら解る小ネタがふんだんに散りばめられ、中でも数秒しかない、打ち上げで対バン相手を酔い潰すシーンでは、とある有名バンドの初来日ツアーに同行した彼らならではのエピソードがあるので、笑ってしまった。彼らのことを、ましてやヘヴィ・メタルを全く知らない方でも、鑑賞後は劇中のキャラクターと同様、徐々にヘヴィ・メタルのことを好きになっているかも知れない。メタル映画の”様式美”として是非楽しんで頂けたら幸いだ。
from関西キネマ倶楽部
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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