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ある日、母親と妹がいなくなり息子と父親の二人暮らしが始まる様子を描く『ひかりのどけき』が第17回大阪アジアン映画祭のインディ・フォーラム部門で世界初上映!

2022年3月12日

ある日、母親と妹がいなくなり息子と父親の二人暮らしが始まる様子を描く『ひかりのどけき』が第17回大阪アジアン映画祭のインディ・フォーラム部門で世界初上映された。

 

映画『ひかりのどけき』…

ある日、とーちんと博物館に出かけたシュイ君は、帰ると家にかーちんと妹のチカサがいないことに気づく。そして、シュイ君ととーちんの二人暮らしが始まる。

 

本作は、ペルーでの映画制作の経験から「テキスト」の持つ権力性を考えるようになった藤川史人監督が、フィクションでありながら予めテキストを用意せずいかに映画を撮ることができるのかを模索した作品。本物の家族が実際に暮らす家で家族を演じている。

 

映画『ひかりのどけき』は、3月14日(月)11:40よりシネ・リーブル梅田でも上映。

本物の家族に対して、とあるプロットを用意し演じてもらった物語。特に説明を受けなければ、ドキュメンタリー作品を見せられているような気持ちとなり見入ってしまった。まさに実験的な作品である。父親と母親にとっては、二人で想像を掻き立て思い思いに演じられるが、子ども達には十分に配慮する必要がある。配慮があったからこそ、映画的なストーリーが繰り広げられており、親子の絆を揺るぎないものにしているようにも感じた。家族というものの関係性を改めて見直すことが出来る、奇跡的に作り出された作品である。今後、劇場で観られる機会がないのであれば、今こそ観るべき作品だ。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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