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父親の事故に遭った少女が社会の不条理と対峙する姿を描く『ブルドーザー少女』が第17回大阪アジアン映画祭のコンペティション部門で海外初上映!

2022年3月12日

トラブルメーカーの少女が、中華料理店を経営する父親の不思議な事故に遭遇しことから、家族の長として社会に出ることを余儀なくされる姿を描く『ブルドーザー少女』が第17回大阪アジアン映画祭のコンペティション部門で海外初上映された。

 

映画『ブルドーザー少女』…

左腕にばっちり龍のタトゥーを入れた武闘派少女ヘヨン。中華料理店を営む父親はギャンブル中毒で頼りにならず、母親の死後はヘヨンが幼い弟の保護者を務めていた。そんなある日、父親が盗んだ車で事故を起こし、意識不明の重体に。だが、その事故の裏側には虚偽と不正が隠されていた。家族の生活を守るため、そして汚い噓つきどもをぶちのめすため、ヘヨンは真実に向かって突き進む。

 

本作では、『殺人鬼から逃げる夜』の被害者役を演じたキム・ヘユンが、一転して猪突猛進に闘う女を熱演した。また、初長編にしてパワフルな演出であり、周到なストーリーテリングの力量を発揮するパク・イウン監督は今後注目の有望監督である。

 

映画『ブルドーザー少女』は、3月18日(金)13:00よりABCホールでも上映。

左腕に龍のタトゥーを入れた少女ヘヨン。守るべき者を守り、憤りを感じることには立ち向かい、自身の信念を貫き通す彼女の姿に惚れ惚れしてしまう。突如として遭遇した父親の事故は、疑問を感じることだらけ。真相を一つずつ深堀していく毎に、新たな疑問が生じてしまい、ヘヨンの感情を搔き立てていく。同時に、立ちはだかる社会の闇に対して、何度も打破しようとするが、簡単には光の一筋が見えてこない。折り合いをつけようとする時もあったが、やはり納得できなかった。そこで、なりふり構わず喧嘩上等の精神で猪突猛進に立ち向かっていく姿は勇ましい。これこそ彼女が過去と決別し、決して明るいことばかりではない未来に対して中指を立てているようでもあった。まさにエモーショナルな展開であり、その後の彼女が負い目を背負ったとしても、よくぞやってくれた、と思わせてくれる一作である。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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