脱北者の女性がボクシングにのめり込む姿を描く『ファイター、北からの挑戦者』がいよいよ劇場公開！

2021年11月8日

北朝鮮から逃れた女性が、新しい土地で偏見の壁にぶつかりながらも、ボクシングを通じ希望を見出す姿を描く『ファイター、北からの挑戦者』が１１月１２日（金）より全国の劇場で公開される。

映画『ファイター、北からの挑戦者』は、韓国・ソウルで新たな人生をスタートさせた北朝鮮からの脱北者の女性がボクシングと出合い、生きる希望と勇気を取り戻す姿を描いたドラマ。ソウルの小さなアパートにたどり着いた脱北者のリ・ジナ。残してきた父を呼び寄せるため多くのお金を稼ぎたい彼女は、食堂と清掃の仕事を掛け持ちする中で、ボクシングジムの館長とトレーナーのテスと出会う。悲惨な過去と怒りを抱えるジナは彼らに対して壁を作るが、館長とテスはそんな彼女の中に静かに燃えるファイティングスピリットを感じ取る。ボクシンググローブを手渡されたジナは、次第にボクシングの世界にのめり込んでいく。

本作では、大ヒットドラマ「愛の不時着」のイム・ソンミが主人公のジナ役を演じるほか、『オールドボーイ』のオ・グァンロクらが脇を固める。ドキュメンタリー『マダム・ベーある脱北ブローカーの告白』のユン・ジェホが監督として手掛けた。

映画『ファイター、北からの挑戦者』は、１１月１２日（金）より全国の劇場で公開。関西では、１１月１２日（金）より大阪・梅田のテアトル梅田や堺のＭＯＶＩＸ堺で公開。また、１１月１９日（金）より、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸、２０２２年１月２日より京都・烏丸の京都シネマでも公開。

主演イム・ソンミの存在感が溢れ出る本作。人生に疲れ切っているような儚い目線遣いから、目の奥に闘志を滾らせている表情まで、ジナに備わっている芯の強さを目力１つで表現してしまうイム・ソンミの手腕に驚く。脱北した女性ボクサーの奮闘を描くスポ根映画ではなく、人間ドラマが色濃く描かれているのが特徴。ボクシングに着眼点を置いても、現実的な範囲でジナの成長を描いており物語に説得力を生み出し好印象だ。人生は映画のようにはうまくいかないが、常に挑戦し続けるべきであり、逆境の中でも常にファイターであれと語りかけてくるような希望が溢れていた。韓国映画らしい微笑ましい恋愛要素まで盛り込まれており、硬派になり過ぎず、肩筋張らずに身を委ねられる一作である。

fromねむひら

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