小型機に乗ったらパイロットが死んじゃうサバイバルスリラー『元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件』がいよいよ劇場公開!
(C) 2020 STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
小型機のパイロットが飛行中に突如死亡し、同乗していた女性とその元恋人が窮地から抜け出すため奮闘する様を描く『元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件』が8月6日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件』は、飛行中にパイロットを失い絶体絶命の状況に陥った小型機を舞台に、同乗していた主人公と元恋人が生き残りをかけて奮闘する姿を描いたサバイバルパニック。友人の結婚式に出席するため、小型セスナ機でインド洋に浮かぶ孤島に向かうことになったサラは、これから始まる空の旅に心が弾む。しかし、セスナ機にはかつての恋人で今は気まずい関係にあるジャクソンが乗り合わせていた。さらに離陸してほどなくして、地上から6000メートルの上空でパイロットが心臓発作を起こして急死するというアクシデントが発生。自動操縦は機能せず、GPSや通信機器も故障し、前方には巨大乱気流が迫っているという絶体絶命の状況下で、サラとジャクソンは生き残るためある行動に出る。
本作では、サラ役を『ゲット・アウト』のアリソン・ウィリアムズ、ジャクソン役はNetflixドラマシリーズ「ラスト・キングダム」のアレクサンダー・ドレイマン。『ロスト・バケーション』のジャウム・コレット=セラが製作、『コールガール』のミカエル・マルシメーンが監督を務めた。
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映画『元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件』は、8月6日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条、神戸・三宮の神戸国際松竹で公開。
もともと発表されていた身も蓋もない邦題タイトルがじわじわと話題になっていた本作。その後の急な改題も含め、どこまで狙ってやっているのかわからない「お騒がせ」な宣伝手法に、ジャンル映画好きとしては見事に心をくすぐられてしまった。一目で粗筋が分かるタイトルに出落ち感を覚える人も多いかもしれないが、流石『ロスト・バケーション』の制作陣。いい意味で期待を裏切り、夏といえば海!だった前作のイメージを塗り替えて、今度は空の上で手に汗を握らせてくれる。
“元”恋人同士という気まずい関係を活かした設定も絶妙。2人の恋の行方を見守っていたはずが、気づけば、それどころではない状況に巻き込まれていくスピード感に、爽快さすら感じてしまう。次から次へと訪れるアクシデントに立ち向かう主人公を演じるのはアリソン・ウィリアムズ。『ゲット・アウト』や『パーフェクション』など、これまでの出演作でも一筋縄ではいかない役を演じており、着実にジャンル映画の女王としての道を歩みつつあるので今後の活躍にも期待したい。
どこまでも広がる真っ青な空と海、美しい島の景色がとにかく夏にぴったりな本作。万が一、小型飛行機がツイラクしそうな状況に陥ったときのバイブル的な一本になるかも?
fromマエダミアン
蓋を開けてみると、夏にピッタリのパニック映画だ。パイロットが死ぬまでの展開が早く、煩わしい話も省き、上空での物語に1時間以上も割く贅沢な振り分け方。地平線しか見えない絶望と、程よいスリルを繰り返し味わっていると、主役2人の行動もどんどん人間離れしていくため、観ている側としては、本作の持つ魅力にどんどん引き込まれてしまう。島での遭難モノと同じく、上空という限定的な場所でのパニックムービーなので、降りかかる災難に即席で対応しなければいけない緊張と焦燥が入り乱れ、最後の最後まで手に汗握る展開が続く。観終わった後は、綺麗な青い海と死と隣り合わせだったスリルによる爽快感のおかげで、納涼効果すら感じられた。
fromねむひら
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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