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朝鮮学校に通う14歳の少女の視点から家族や友人、ルーツと向き合う日常を描いた『トロフィー』がいよいよ劇場公開!

2026年7月7日

©2026 K2Pictures

 

在日コリアンのルーツを持つ少女が、日本の学校との交流会をきっかけに外の世界に繋がり、K-POPアイドルのチケット代を稼ごうとする姿を描く『トロフィー』が7月10日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『トロフィー』は、在日コリアンの少女を主人公に、家族・友人との関係や、自らのルーツと向き合う日常を丁寧につむいだドラマ。在日コリアンの14歳の少女ソヒは、朝鮮学校に通い、部活で朝鮮舞踊に打ち込む日々を過ごしている。ある日、日本学校との交流会で日本人の少女・未来と出会ったソヒは、K-POP好きという共通点から親しくなり、少しずつ外の世界とつながりを持ちはじめる。ソヒと未来はK-POPアイドルのライブチケット代を稼ぐため、ソヒの家にある不用品をフリマサイトで売ることにする。朝鮮学校の校長であるソヒの父サンジュが持っていた北朝鮮のCDが高値で売れたことに味をしめたふたりは、サンジュが祖国・北朝鮮から授与された勲章までも売ってしまう。

 

本作では、是枝裕和監督率いる映像制作集団「分福」のメンバーとして是枝監督や西川美和監督の監督助手を務めてきた孫明雅さんが長編初メガホンをとり、在日コリアン3世である自身の経験や葛藤の記憶を出発点にオリジナルストーリーで描き出す。自身も在日コリアンのルーツを持つ新人俳優である恒那さんが映画初主演を務め、1年にわたる朝鮮舞踊の稽古を重ねて撮影に挑んだ。ソヒの父サンジュ役で井浦新さん、母ミリョン役で市川美和子さん、朝鮮舞踊部の先生役でちすんさん、朝鮮学校の担任ホン先生役で笠松将さんが共演した。

 

©2026 K2Pictures

 

映画『トロフィー』は、7月10日(金)より全国の劇場で公開。関西では、7月10日(金)より大阪・梅田のテアトル梅田や心斎橋のイオンシネマシアタス心斎橋、京都・烏丸御池のアップリンク京都や桂川のイオンシネマ京都桂川、7月17日(金)より兵庫・神戸のシネ・リーブル神戸、8月1日(土)より大阪・九条のシネ・ヌーヴォ、8月21日(金)より京都・出町柳の出町座等で公開。

在日コリアン3世である監督ならでは実に現代的な作品だ。主人公は、朝鮮学校に通う在日コリアンの14歳の少女。部活では朝鮮舞踊に打ち込んでおり、ドキュメンタリー映画『でんげい』を想起させる。とはいえ、在日3世・4世になると、日本に生まれ、世間の流行は自然と取り込んでおり、K-POPアイドルを自然と好きになっていく。2020年代ならではの少女の物語だ。日本の学校との交流会で日本人の少女と出会い、好きなアイドルが同じであれば意気投合できる豊かな学校社会である。校外においても自然と友達としての付き合いができ、同じものを楽しみしたい。K-POPアイドルのライブに一緒に行きたくなるはず。だけど、高額なチケットであり、現金を獲得するには、フリマサイトへ出品するのは自然な流れだろうか。だが、出品して売れていく程に欲が出てしまい、高額らしきものを出品してしまうことに。それが、父が祖国から授与された勲章だった。少しは躊躇してしまいそうだが、お金に目がくらむとちょっとした理性は振り切れてしまうだろうか。だが、それを購入する者がいることに驚くばかり。実際に、その類のサイトを調べてみると、かなりの数が出品されていたことに愕然としてしまった。では、実際に購入している者はどういった方だろうか。劇中で描かれているのは一例ではあるだろうが、如何ともし難い気持ちになってしまう。本作を最後まで観終えた時、最終的には、どのような国の出身であれど、何に重きをおいて価値を見出していくか、本当に大切にしたいものは何であるか、と考えさせられる。その象徴として『トロフィー』というタイトルがつけられた作品であるように感じられた。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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