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シリア内戦下で引き裂かれる5つの家族を描く『アイ・ワズ・ア・ストレンジャー』がいよいよ劇場公開!

2026年6月16日

©2025 Refugee The Film.LLC

 

シリア政府軍と反体制派の間に勃発したシリア内戦による紛争によって引き裂かれる家族と、彼らを取り巻く人々の姿を描く『アイ・ワズ・ア・ストレンジャー』が6月19日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『アイ・ワズ・ア・ストレンジャー』は、シリア内戦の長きにわたる戦禍を逃れるため1400万人が国外避難を余儀なくされたという現実に着想を得て、紛争により引き裂かれた家族と彼らを取り巻く人々の姿を多角的に描いた群像ドラマ。シリア、トルコ、ギリシャ、アメリカの4ヶ国を舞台に、5つの家族の人生が交差する物語を5章構成で描き出す。独裁政権が続くシリアで、政府軍と反政府組織の内戦が激化した。シリアの医師アミラは娘とともに安全な国へ逃れるため、危険な国境越えを決意する。国境を守るシリア兵ムスタファは残虐な政府軍に不信感を抱き、命令に従う兵士であるべきか、心ある人間でいるべきか苦悩する。トルコの密航業者マルワンは病弱な息子とアメリカへ移住するため、難民をギリシャ行きのボートに乗せて金を稼ごうとする。詩人のファティは妻子を連れてそのボートに乗り込むが、死の危機に直面する。ギリシャ沿岸警備隊のスタヴロスは嵐の海を航行する難民を発見し、人命救助に尽力するが…

 

本作では、映画プロデューサーで人道支援活動家でもあるブラント・アンダーセンが、2020年に手がけた短編映画『Refugee』を原点に自ら長編初監督・脚本・製作を手がけ、丹念にリサーチを重ねて撮りあげた。短編映画『Refugee』でも同役を務めたヤスミン・アル・マスリーが医師アミラ、オマール・シーが密航業者マルワンを再び演じている。

 

©2025 Refugee The Film.LLC

 

映画『アイ・ワズ・ア・ストレンジャー』は、6月19日(金)より全国の劇場で公開。関西では、6月19日(金)より大阪・梅田の大阪ステーションシティシネマや心斎橋のkino cinéma心斎橋や難波のTOHOシネマズなんば、京都・烏丸の京都シネマ、6月26日(金)より神戸・三宮のシネ・リーブル神戸で公開。

戦争、難民の苦難を1400万人の実話を元に描いた群像劇。シリア人医師とその娘は、戦火の止むことない国から逃れるため、必死に国外を目指す。国に忠誠を誓う兵士は、目の前で多くの民間人が虐殺される姿を目の当たりにし、自分の行なっている事が本当に正しいのか疑問を持ち、ある決断をする。密航業者は病弱な息子を持ち、2人で幸せに暮らすために難民から不当な高額報酬を巻き上げる。詩人は自身の家族と共に密航業者の用意した船に乗り込むが、船の操縦をいきなり任され、ある重大な選択を迫られてしまう。ギリシャの沿岸警備隊の船長は、来る日も来る日も難民を救い続けるが、多くの救えなかった命と、救ったものの増え続ける難民に難色を示す島民の存在に複雑な気持ちを抱く。それぞれがそれぞれに葛藤を見せる。抱えている葛藤の元は内戦。アラブ諸国では、2011年頃より、長期独裁政権から国を取り戻すための活動が始まり、映画の舞台であるシリアも2024年、24年間にも及ぶアサド政権の長期政権が崩壊した。しかし、それを達成するための戦いは13年に渡り行われ、その間にたくさんの命が奪われることに。約1400万人の人々は、シリアに住むことは難しいと感じ様々な国へ難民として避難した。

 

映画プロデューサーであり、人道支援活動を行なってきたブラント・アンダーセン監督は、活動の中で出会ったシリア難民に話を聞き続け、本作を作り上げていく。その中には、監督自身の経験から来るエピソードも含まれている。会話こそ脚色されているが、劇中で描かれる出来事はすべてが実際に起きた出来事。シビアで途轍もなくスリリングな状況でさえ、人々は手を取り合うことをやめない。思いやりの気持ちはこれからの時代もっと重視されるべきであるし、その思いやりが起こす少しの奇跡を信じて生きていくことの尊さを感じた。それをやめた瞬間、本当に世界が崩壊していくのかもしれない。

 

緊迫感の醸成があまりにも巧みで、気を抜く瞬間が一瞬たりともない。戦争とはそういうものだと分かっていても、息が詰まりそうになる。そして、これは現実に起きていることだとしっかり脳に刻み込まなければいけない。なぜなら、今の日本が向かう先にはこの映画と同じような未来がないでもないと思えてしまうような報道が連日行われているからだ。難民受け入れに関しては言わずもがなだが、それ以上に難民が置かれる理不尽な状況が日本にも起きないとも言い切れない雰囲気が充満してきている、と感じる。勿論そうならないために日々考えていきたいし、まだギリギリ何とかなる今しっかりと行動できるよう勉強したい、と思った。

fromブライトマン

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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