製薬会社のカリスマ経営者が誘拐されたことから始まるサスペンス『ブゴニア』がいよいよ劇場公開!
©2025 FOCUS FEATURES LLC.
何者かに誘拐されたカリスマ経営者と、彼女を誘拐した陰謀論に心酔する末端社員とその従弟の姿を描く『ブゴニア』が2月13日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『ブゴニア』…
世界的に知られた製薬会社のカリスマ経営者ミシェルが、何者かに誘拐される。犯人は、ミシェルが地球を侵略する宇宙人だと固く信じる陰謀論者のテディと、彼を慕う従弟のドン。2人は彼女を自宅の地下室に監禁し、地球から手を引くよう要求してくる。ミシェルは彼らの馬鹿げた要望を一蹴し、なんとか言いくるめようとするが、互いに一歩も引かない駆け引きは二転三転する。やがてテディの隠された過去が明らかになることで、荒唐無稽な誘拐劇は予想外の方向へと転じていく。
本作は、『哀れなるものたち』『女王陛下のお気に入り』等で知られる鬼才ヨルゴス・ランティモス監督が、これで5度目のタッグとなるエマ・ストーンを主演に迎えて描いた。『エディントンへようこそ』『ミッドサマー』の監督アリ・アスターがプロデューサーに名を連ね、2003年の韓国映画『地球を守れ!』をリメイク。エマ・ストーンが髪を剃った丸坊主姿も披露し、陰謀論者に囚われたミシェル役を熱演。彼女を宇宙人だと信じてやまない誘拐犯2人組を、『憐れみの3章』『シビル・ウォー アメリカ最後の日』のジェシー・プレモンスと、オーディションで抜てきされた新星エイダン・デルビスが演じる。2025年の第82回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品。第98回アカデミー賞では作品賞、主演女優賞ほか計4部門にノミネートされた。
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映画『ブゴニア』は、2月13日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や大阪ステーションシティシネマ、心斎橋のイオンシネマシアタス心斎橋や難波のTOHOシネマズなんばやなんばパークスシネマ、京都・三条のMOVIX京都や九条のT・ジョイ京都や烏丸の京都シネマ、神戸・三宮のOSシネマズミント神戸等で公開。
そもそもは、韓国映画の中でも知る人ぞ知るSF映画『地球を守れ!』の英語版製作を検討している中で、やはり、あのアリ・アスターは作品をもちろん知っていた。そこで、脚本を務めたウィル・トレイシーに話を持ち掛け、実際に作品を鑑賞し、現代のアメリカにおいても語ることができる作品だと感じたようだ。そして、ヨルゴス・ランティモス監督は、脚本を読んで、ダーク・コメディを作ることができる、と察したとのこと。元々、ヨルゴス・ランティモス監督は、或る種の”異常な環境”の中に、”まとも人間”を一滴たらしてみることで起こる化学反応のような出来事を作品化してきた。本作においては、陰謀論に蝕まれた2人の中にカリスマCEOを落とし込んだことで、どのようになっていくか、を描いていく。まさに、ヨルゴス・ランティモス監督ならではの2020年代の今を描いた作品である。何を言っても話が通じない陰謀論者を前にして、まともなCEOなら愕然としてしまうだろう。だが、長い髪を本当に剃られてしまったエマ・ストーンが演じるCEOならば、毅然とした態度で振舞っており、それだけでも凛々しかった。一時は、どうしようもなく悲しみに暮れる時があったとしても、やはりCEOならではの知能を以て、陰謀論者と揺さぶろうと攻防する様もおもしろく描かれていく。冷静に考えてみれば荒唐無稽な出来事であるが、最終的には、あのような顛末に至ってしまうとは…まさにヨルゴス・ランティモス監督作品として成立していた。今作でエマ・ストーンとヨルゴス・ランティモス監督のタッグは五度目となるが、さらなるタッグで斬新な作品が出来上がるのか、今後を楽しみにしておきたい。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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