豊後大野を舞台に、人生低迷中の男女の旅路が描かれる『Good Luck』が関西の劇場でも公開!
©2025「Good Luck」製作委員会(別府短編プロジェクト・TAMAKAN・theROOM)
大分県の映画祭に向かう売れない映画監督が、入選した作品の批判にショックを受けて隣町へ向かう道程を描く『Good Luck』が1月31日(金)より関西の劇場でも公開される。
映画『Good Luck』は、大分県豊後大野を舞台に、人生に迷う男女の小さな旅を描いたロードムービー。30歳を間近に控え、映画監督を自称しながらも、現実には同居する女性に養われている大山太郎。大分県で開催される映画祭に見事入選するが、映画祭の主催者である女性から厳しい批判を受けてしまう。翌日、傷心のまま隣町の築後大野へ向かった太郎は、砂原未希という不思議な女性と出会う。映画祭で太郎の映画を見ていたという未希と、太郎は1泊2日の小さな旅をすることになる。正体不明ではあるが、ざっくばらんな性格の未希。そんな彼女に、映画づくりに自信を持てずにいる自分をさらけだした太郎は、次第にほのかな恋心を抱いていくが…
本作では、NHK連続テレビ小説「ブギウギ」の脚本や、『雑魚どもよ、大志を抱け』『劇場版 それでも俺は、妻としたい』で知られる足立紳さんが手掛け、主人公の売れない映画監督である太郎役を『SUPER HAPPY FOREVER』の佐野弘樹さん、太郎が旅先で出会う正体不明の女性である未希役を『Chime』の天野はなさんがそれぞれ演じ、加藤沙希さん、篠田諒さん、剛力彩芽さん、板谷由夏さんが脇を固める。

©2025「Good Luck」製作委員会(別府短編プロジェクト・TAMAKAN・theROOM)
映画『Good Luck』は、1月30日(金)より京都・出町柳の出町座、1月31日(土)より大阪・十三のシアターセブンや神戸・元町の元町映画館で公開。
自分が今何をしたいのか。何をしなければならないのか。やっていることが正しいのか。30代になっても分からない。特に夢がないからかと思いきや、自分がやりたい仕事をしていても同じらしい。
主人公の太郎は映画監督。何本か映画を撮ってきたが、なかなか上手くいかない毎日。大分の映画祭に佳作入選を果たし、上映会に参加するために大分へ向かう。旅費はない。監督として期待を寄せているようである彼女が当然のように賄ってくれる。登壇したティーチインでこの映画を撮った理由を聞かれても、特に気の利いたことは言えず、”好きな人を撮れば、なんかいい感じになると思ったから”としか言えない。でも映画は撮りたい。彼女には業界の交流を深めるために、アフターパーティに参加するよう勧められていたが、あまり乗り気じゃないので見事にすっぽかす。翌日、豊後大野に向かった太郎は、映画祭で映画を見てくれた女性に急に話しかけられ、そこから彼女に振り回される。奇妙だが自然体で、面白い偶然な一泊二日を過ごす。
主人公の太郎はなにかしたいと思っているけど、特に信念があるわけではなさそう。だからぶらぶらして面白い状況になったとしても、面白いとも気付けない。きっと今までも面白いことに巻き込まれてきているはずなのに、それに気づけない。なんか自分を見ているようで複雑な気持ち。そんな彼と対象的なのが、豊後大野で一緒に過ごすことになる未希。彼女は偶然を愛し、旅先で人に話しかける。自分の好きなこと、気になることに向かって突き進む。無軌道そうに見えるし、若干迷惑でもある彼女だが、ハツラツとしていて気持ちがいい。これくらい気ままに振る舞う時間があってもいいのかもしれない。どちらの人生を生きても、何かしらの後悔はあるはず。それなら、未希のように生きて少しでも楽しかったと思える人生でありたい。
この映画に出会えたように、偶然を愛し、少しだけ幸せになる選択をできたらいいな。本作に登場する別府ブルーバード劇場は、コロナ禍以降存続の危機にあることは報道されている。昨今、ミニシアターの閉館が相次いでいるが、なんとかしようと立ち上がりこの映画が作られた。関西にも似たような規模感のミニシアターがいくつも存在する。どんな映画も殆ど配信で見られるようになったが、月に1度でいいから映画館で映画を見てほしい。目当ての映画はなくても、きっと偶然で素敵な出会いがそこにはあるから。
fromブライトマン
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
- 最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

















