性欲と暴力への衝動に苦しむ男女を描く『ガーゴイル 4Kレストア版』がいよいよ劇場公開!
©MESSAOUDIA FILMS-REZO PRODUCTIONS-ARTE FRANCE CINEMA-DACIA FILMS-KINETIQUE INC.
新婚旅行でパリに来た科学者とその新妻が、彼が抱える危険な衝動の原因となったかつての研究の仲間を訪ねる『ガーゴイル 4Kレストア版』が1月30日(金)より全国の劇場で公開される。
映画『ガーゴイル 4Kレストア版』は、『パリ、18区、夜。』『ネネットとボニ』等で知られるフランスの名匠クレール・ドゥニが、恐ろしい衝動を抱える男女の愛を鮮烈な映像美で描いた異色のラブストーリー。新婚旅行でパリを訪れたシェーンとその妻ジューン。しかしシェーンはかつて巻き込まれた研究の副作用により、欲望と暴力が結びつく危険な衝動を抱えていた。一方、同じ研究に関わりシェーンと同じ症状を抱えるコレは、街の片隅で欲望のままに人を襲い続け、夫レオはそんな彼女を守りながら孤独な日々を送っている。やがてシェーンは自身が抱える病の真相を求めてコレのもとを訪れるが、ふたりの止められない本能は取り返しのつかない悲劇へと突き進んでいく。
本作では、『バッファロー’66』のヴィンセント・ギャロがシェーン、『ベティ・ブルー 愛と激情の日々』のベアトリス・ダルがコレを演じた。イギリスのロックバンドであるティンダースティックスが音楽を担当。2026年1月に4Kレストア版でリバイバル公開される。

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映画『ガーゴイル 4Kレストア版』は、1月30日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・難波のなんばパークスシネマや堺のMOVIX堺、京都・烏丸御池のアップリンク京都、神戸・岩屋の109シネマズHAT神戸で公開。
『バッファロー’66』で初監督・脚本・音楽・主演を務めたヴィンセント・ギャロが、その後に本作で主演していたことを、今回の4Kレストア版公開で改めて思い出した。冒頭から危険な衝動を端的に表現したシーンが映し出され、本作からは只ならぬ気配を醸し出していく。だが、危険な衝動の傍には、パートナーが存在していることも興味深い。それが、他の猟奇的な作品とは違ったところだろうか。そして、この危険な衝動をもたらした真相を追い求めていくことになるので、今作のストーリーテリングに惹き込まれていく。そして、本作ならではの”ボーイ・ミーツ・ガール”な描写が表現されていくことが興味深い。しかし、それはお互いにとっての危険と紙一重であり、2人を止めたくもなるが、その先にあるかもしれない絶望すらも期待してしまう。そんな2人の行く末を最後まで観届けたくなる作品である。なお、本作の原題は「Trouble Every Day」、日々のトラブルといった意味合いだろうか。そして、ガーゴイルは、怪物などをかたどった彫刻のことを指す。2002年に日本で公開された当時のキャッチ・コピーは「逃れられない哀しみの中に囚われた、2人のガーゴイル(怪物)」であったことから、秀逸な邦題といえようか。2026年の今観ても全く色あせていないボディホラーの一作として、劇場で鑑賞してはいかがだろうか。
- キネ坊主
- 映画ライター
- 映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
- 現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
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