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アメリカ・ニューメキシコ州の小さな町エディントンが舞台の“炎上スリラー”『エディントンへようこそ』がいよいよ劇場公開!

2025年12月8日

©2025 Joe Cross For Mayor Rights LLC. All Rights Reserved.

 

小さな町の市長選をめぐる小競り合いをきっかけに、コロナ禍で不満を募らせた住民たちがSNSで破滅へ向かっていく『エディントンへようこそ』が12月12日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『エディントンへようこそ』は、コロナ禍でロックダウンされた小さな町の選挙戦が全米を巻き込む大事件へと発展していく様子を描いたスリラー映画。2020年、アメリカ・ニューメキシコ州の小さな町エディントン。コロナ禍のロックダウンにより息苦しい隔離生活を強いられ、住民たちの不満と不安は爆発寸前に陥っていた。そんな中、町の保安官ジョーは、IT企業誘致で町を救おうとする野心家の市長テッドとマスクの着用をめぐる小競り合いから対立し、突如として市長選に立候補する。ジョーとテッドの諍いの火は周囲へと燃え広がり、SNSはフェイクニュースと憎悪で大炎上する事態となる。一方、ジョーの妻ルイーズはカルト集団の教祖ヴァーノンの扇動動画に心を奪われ、陰謀論にのめりこむ。疑いと論争と憤怒が渦巻き、暴力が暴力を呼び、批判と陰謀が真実を覆い尽くすなか、エディントンの町は破滅の淵へと突き進んでいく。

 

本作では、『ミッドサマー』のアリ・アスター監督が『ボーはおそれている』に続いてホアキン・フェニックスを主演に迎えた。保安官ジョーをホアキン・フェニックス、市長テッドをペドロ・パスカル、ジョーの妻ルイーズをエマ・ストーン、カルト集団の教祖ヴァーノンをオースティン・バトラーがそれぞれ演じている。2025年の第78回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された。

 

©2025 Joe Cross For Mayor Rights LLC. All Rights Reserved.

 

映画『エディントンへようこそ』は、12月12日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のTOHOシネマズ梅田や心斎橋のイオンシネマシアタス心斎橋や難波のTOHOシネマズなんば、京都・二条のTOHOシネマズ二条や三条のMOVIX京都や九条のT・ジョイ京都、兵庫・神戸のOSシネマズ神戸ハーバーランドや岩屋の109シネマズHAT神戸等で公開。

コロナ禍の真っ只中、マスクを巡る諍いは世界中の至る所で起こっていただろうか。それは、あくまでその現場だけで治めていたのがほとんどだったのではないか、と真人間なら察してしまう。だが、それがしこりとなって大きな出来事へと炎上していく有様を描いたのが本作。野心家の市長は、世情を受け入れマスクの着用を呼び掛けていく。一方、町の保安官は、マイペースに日々を過ごしながらも、町中で困っている人には寄り添っていくスタンスだ。そんな最中で市長とマスクの着用に関して対峙してしまうことに。だが、この2人も過去の因縁により拭い去ることが出来ないしこりがあるようだ。そこで、保安官は一念発起。市長選へ立候補することに。だが、マスクの着用問題以上に、全米を揺るがす大きな社会問題が起こり、小さな町でも煽りを受けるかの如く、暴動が起こってしまう。本作は、現実のアメリカを映し出していくのだが、現実以上の非日常な世界観を描く手法は、アリ・アスター監督ならでは。部外者までもが小さな町に乗り込んできて、行きつくところまで行きついて大炎上するのだから、スリラー映画の醍醐味が存分に盛り込まれている。最終的にはある種の儚げな心持ちになって観終えることまで含め、アリ・アスター監督印な一作だ。

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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