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大けがを負って入院したスタントマンが、入院中の少女に物語を聞かせ始める『落下の王国 4Kデジタルリマスター』がいよいよ劇場公開!

2025年11月18日

©2006 Googly Films, LLC. All Rights Reserved.

 

怪我で入院中のスタントマンが少女に奇想天外な物語を語りきかせる『落下の王国 4Kデジタルリマスター』が11月21日(金)より全国の劇場で公開される。

 

映画『落下の王国 4Kデジタルリマスター』…

舞台は1915年、映画の撮影中に橋から落ちて大怪我を負ったスタントマンのロイは、病室のベッドで絶望の淵にあり、自暴自棄になっていた。そんな彼は、木から落ちて腕を骨折し入院していた5歳の無垢な少女アレクサンドリアと出会う。ロイは動けない自分の代わりに、アレクサンドリアに薬剤室から自殺用の薬を持ってこさせようと考え、彼女の気を引くために即興の冒険物語を語り始める。それは、愛する者や誇りを失い、深い闇に沈んだ6人の勇者たちが力を合わせて悪に立ち向かう壮大な物語だった。

 

本作は、長編デビュー作『ザ・セル』で鮮烈なビジュアル世界を築き注目を集めたターセム監督が、2006年に製作した長編第2作。構想26年、撮影期間4年をかけて完成させたオリジナル作品で、CGに頼らず、13の世界遺産と24ヶ国以上のロケーションをめぐって撮影された壮麗な映像と独創的な世界観が話題を呼んだ。4Kデジタルリマスター版では、オリジナルの劇場公開版ではカットされた新たなシーンが追加されている。また、ターセムが私財を投じて挑んだ自主製作映画で、デビッド・フィンチャーとスパイク・ジョーンズが製作をサポート。『ドラキュラ』でアカデミー衣装デザイン賞を受賞し、『ザ・セル』でもターセムと組んだ世界的デザイナーの石岡瑛子さんがコスチュームデザインを担当している。

 

©2006 Googly Films, LLC. All Rights Reserved.

 

映画『落下の王国 4Kデジタルリマスター』は、11月21日(金)より全国の劇場で公開。関西では、大阪・梅田のテアトル梅田や難波のなんばパークスシネマ、京都・烏丸の京都シネマ、神戸・三宮のシネ・リーブル神戸等で公開。

日本では2008年に劇場公開されたが、今やソフトとしては入手しづらく配信サービスでも観ることが出来なくなっていた作品『落下の王国』。構想だけで26年、CGに頼らず、13の世界遺産と24ヶ国以上のロケーションをめぐって4年もかけて撮影された壮麗な映像と独創的な世界観は、劇場公開当時はまさに話題を呼んだ。映画の撮影中に橋から落ちて大怪我を負ったスタントマンが病室のベッドで絶望に陥っていた中で、木から落ちて腕を骨折し入院していた5歳の無垢な少女に出会い、女の気を引くために即興の冒険物語を語り始める。1980年代の作品なら特撮技術を用いたファンタジー作品として作り上げるところを、あえてCGに頼らず壮大な撮影期間を以て実現したことに頭が上がらない。CGだけでも出来なくはないだろうが、当時の技術なら限界があり、ならばロケを組んだことは自然な流れ!?と云えるのだろうか。そういった作品が、今回は4Kデジタルリマスターされることは喜ばしい出来事。リマスター技術の進化によって当時のように蘇らせることも可能だが、翻って違和感を与えてしまう可能性もある。シーン毎に効果的なリマスターを施しており、時に原色的な風合いを見せていることにも驚かされた。よくぞ今こそ蘇らせてくれた、と感謝せざるを得ない。また、あの不思議で壮大な物語を体感するべく劇場に駆けつけてみてはいかがでしょうか。

 

キネ坊主
映画ライター
映画館で年間500本以上の作品を鑑賞する映画ライター。
現在はオウンドメディア「キネ坊主」を中心に執筆。
最新のイベントレポート、インタビュー、コラム、ニュースなど、映画に関する多彩なコンテンツをお伝えします!

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